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2006年8月31日 (木)

カラスザンショウの実

今日で夏休み最後の日となりました。採取したい種があったので、家族で都内に出かけました。今までは山に種取に向かったのですが、暖地系の植物は意外に都内に大木があります。公園等で下に落ちた種をコツコツと拾います。

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まだ早かったのですが、カラスザンショウの実です。油の乗ったサンショウ独特の香りがします。カラスザンショウの苗は、アゲハチョウの食草(食樹)として需要があります。確かに栽培していても、すぐチョウの幼虫が付くので、チョウにも人気が高いことが良く分かります。

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2006年8月29日 (火)

ツチガエル

昨日の高麗川の続きです。子どもたちが、ツチガエルを見つけました。通称イボガエル。触って、イボが人に移ることはありません。外敵から身を守るために、臭いにおいを出すといわれますが、特に感じませんでした。平地の池や田んぼで見かけますので、おーここでも会えたね!とうれしくなりました。

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高麗川には、渓流に美しい声が響き渡る、カジカガエルも生息しています。以前紹介しましたので、ご覧下さい→カジカガエル

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2006年8月28日 (月)

スジグロシロチョウのにおい

今日は高麗川に行きました。

写真はスジグロシロチョウです。モンシロチョウにそっくりですが、スジグロシロチョウはやや薄暗い林などを好み、モンシロチョウの方は市民農園のキャベツの上でよーく見かけますね。

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オスは独特のにおいを出しメスを誘うそうですが、このスジグロシロチョウも強い香りがしました。強引にたとえるなら、アップルミントの香りでしょうか・・・

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今日は薪を拾って、カレーうどんを作りました。ぶんが魚を釣りましたが、今回は塩焼きにせず逃がしました。

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2006年8月25日 (金)

コブナグサの染色

先日、見沼自然の家で草木染をしたコブナグサは、田んぼの畦の草として知られていますが、なんと、草木屋のポット栽培の農場でも、たくさん生えていました。潅水にスプリンクラーを回しているため、畑は適度な湿り気があり成育に適していたのでしょう。灯台下暗し・・・になってしまいました。

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コブナグサは黄八丈の黄色の染料として知られています。地元では「コブナグサ」を「カリヤス」と呼んでいるそうですが、正式には「カリヤス」はススキに似た別の草になります。この、本家のカリヤスも、黄色の染料として使われていたそうです。本家「カリヤス」も探してみようと思います。

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べー子がエコバック(お買い物袋)をコブナグサで染色しました。

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2006年8月23日 (水)

イネの花

おうち園の子ども達と植えたイネに花が咲きました。

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飛び出している白く粒が雄しべ。イネの花は、わずか1日、それも2~3時間くらいの間しか咲かず、一つの花にいたっては、20分くらいで咲き終えてしまうそうです。

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イネの葉には、イネを食草としているイチモンジセセリがとまっていました。

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2006年8月21日 (月)

ヤマトシジミ

畑には足元のあたりを飛んでいる小さなチョウ、ヤマトシジミがいます。食草はカタバミ。このカタバミ、植物のポット栽培では、なかなか厄介な草で、抜いても根が残っていると、またすぐ生えてきて、種がはじけてはポットの中で広がります。ポット栽培ではカタバミを介して、ヤマトシジミとは、切っても切れぬ関係・・・抜いても抜けぬ関係(?)なのです。

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写真は交尾中のヤマトシジミ。左がオスで、右がメスだと思います(?)ちょっと、お顔もアップで失礼しました。

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きれいな眼ですね・・・

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2006年8月19日 (土)

カラスウリの花

カラスウリの花が咲いています。

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カラスウリは雌雄異株で、写真はオス株。雌株の雌花は花の付け根あたりが、すでに小さく膨らんでいるので、簡単に区別がつきます。夕方から咲き出し、翌朝にはしぼんでしまいます。長い筒状の花管の奥に蜜があり、蛾の中でもスズメガが、長い舌を伸ばし給蜜し、受粉させます。赤い実を焼酎に付けると、霜焼けに効くというので、我が家でも作りましたね~

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子ども達は、今日から伊豆のキャンプに行きました。渋谷集合で、写真のワンちゃんは、忠犬ハチ公。渋谷の駅前のクスノキにも、アオスジアゲハが飛んでいました・・・

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2006年8月18日 (金)

アオスジアゲハの蛹

アオスジアゲハの幼虫が蛹になりました。よくよく観察すると、驚くほど見事なつくりをしていました。

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アオスジアゲハの幼虫はクスノキ科を食樹としますが、そのクスノキ科は葉の筋が3本の3行脈、なんとなんとアオスジアゲハの蛹も脈状の模様で擬態していました!

ナミアゲハや、キアゲハ、ジャコウアゲハなどは、蛹になるとき、食草から離れて、予想外のところで蛹になりますが、ということは・・・アオスジアゲハは葉の上で、蛹になることが、予想されます。さてさて、もう一匹捕まえてきて、観察しなければなりませんね~。。

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2006年8月16日 (水)

アメリカザリガニの交尾

アメリカザリガニの交尾です。

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上のオスが、下のメスのハサミをがっしり挟んで交尾しています。いわゆる正常位なんですね~ 防火用のバケツの中で、周りが赤くなっています。まるで、ラブホテル?のようで興奮してしまったのでしょうか・・・

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左がオス・右がメス。見沼田んぼで、子どもたちが捕まえたものでした。

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2006年8月15日 (火)

お盆

今日はお盆最終日で送りの日。

私が子どもの頃おばあちゃんに、「仏様を送った帰り道に振り向いたら仏様が後を着いて戻ってくる」と教えられ、一目散に家に走って入った記憶があります。

私の子ども達にその話をしても特に怖がりませんが、でもしっかり覚えていて「帰ってきたらどうなるのかあ~」と毎年気にかけています。お盆の風習も随分と簡素化されましたが、なんとなく特別な日として子ども達にも伝わっているようです。

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2006年8月12日 (土)

アサザ

今日は見沼自然の家へ行きました。べー子が、自然っ子クラブの先生に草木染の流れを紹介しました。見沼の自然の風景に馴染んだ、水辺の草、コブナグサとイヌコウジュで染液を作りました。コブナグサは、黄八丈に使われる草です。おうち園の子ども達もファミリーで参加したので、賑やかな一時となりました。

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写真は田んぼにあったアサザ。埼玉県の絶滅危惧種に指定されています。遺伝子レベルで地域差があるようで、地域ごとの保存が望まれる植物です。

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2006年8月11日 (金)

ウマノスズクサの花

ウマノスズクサの花を見つけました。馬の首につける鈴の形に似ていることから、この名前が付きました。見沼代用水の川縁のフェンスによく絡んでいますが、ほとんど草刈されてしまうため、めったに花は見つけることが出来ません。

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いったい、どんな虫が交配させてくれるのか調べてみたところ、おもしろいことが分かりました。この花は、糞の臭いを出し、小さなハエを筒の中に誘い入れ、なおかつ、筒の中の毛が逆立っているため、奥の球状の部屋から出られないようになっているそうです。雌しべが先に熟し、やがて雄しべが熟し花粉が出来ると、逆立っていた毛が退化し、花粉を付けたハエが受粉させ外に出て行く仕組みだそうです。

すごいですね~

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2006年8月 8日 (火)

ルリタテハの幼虫

川口市の金ヶ崎の森に子どもたちと自然観察に行きました。金ヶ崎の森は、見沼代用水の東縁に面した斜面林で、市民の方々が整備した森です。クヌギやカシ類が多く、樹液がブーンと匂い、カブトの森を思わせます。虫たちも多く、タマムシやオサムシの死骸もありました。

写真は、ルリタテハの幼虫。食べている丸い葉っぱは、サルトリイバラです。

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子どもの自由研究で観察するため持ち帰りました。するとわずか2日で蛹になってしました。よーく見てください、背中の目玉マークがきらっと光ります。これを見たとき、農家が畑につるす鳥除けのキラキラ目玉を思い出しました。きっと、このキラキラ、外敵から身を守るためなのでしょうね・・・

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2006年8月 6日 (日)

ビロウドスズメの幼虫

「おもしろいもの見つけたよ~」の子どもたちが呼ぶ声に行ってみると、おーっ!ヘビの頭が落ちているではありませんか・・・

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実はこれは、スズメガの仲間のビロウドスズメの幼虫。ヘビに擬態しています。ちょっと驚かせて、身を縮めると、写真のようにヘビになってしまいます。赤い舌でもベロ~と出したら完璧なのですが、さすがにそこまではしません(笑)ヘビに擬態することで、外敵から身を守っています。

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2006年8月 4日 (金)

ショウジョウトンボ

ショウジョウトンボが、目の前の花先に止まりました。

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まさしく赤トンボの仲間ですが、アキアカネなどの他の赤トンボが秋になって赤くなるのに対し、ショウジョウトンボは羽化して間もない6月頃から、すでに赤くなっているので、とても目に付きます。

べー子と子どもたちが熊本から帰ってきました。飛行場からの帰り、東京都の野鳥公園に寄って来ました。昨年見ることができた、クマゼミが見たかったのですが、残念ながら見つかりませんでした・・・

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2006年8月 3日 (木)

マヤラン

これはすごい花なんです。植物大家の西川先生が、15年ぶりに安行で見たと教えてくださり、昨日見に行ってきました。

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「マヤラン」です。神戸・六甲の摩耶山で発見されたのでこの名前が付きました。葉緑素を持たない腐生殖物というもので、菌類と共生し、落ち葉などから栄養を摂っているそうです。行った時は、最後の一つの花が終わりかけでした。間に合って良かったです!国の絶滅危惧種に指定されています。

熊本の田舎に帰ったべー子と子どもたちは、明日帰ってきます。里帰りしている間、研修会や夜の観察会とフルに予定を入れていたところに、杜仲苗の注文が殺到したので、ほんとうに駆け足の毎日でした。植物や昆虫の写真もたくさん撮れたので、これからのブログで紹介していきます。

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