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2006年12月 4日 (月)

記憶にも形にも

昨日、綾瀬川へ行ったら、たくさんの水鳥を見ました。マガモ、カルガモ、バン、ダイサギkコガモ、ハシビロガモなどを 双眼鏡でたくさん見ました。川沿いに住んでいないので、普段はあまり水鳥なんて目にしないのですが、実は家から車で10分程度の川に、あんなに青紫や緑の鮮やかな鳥が居るんですね。5~7種類ほどの水鳥が、夕方のひとときを 川の中州の小さな砂地や 草地の土手に上がり、草を食べたり、水に潜ったり、あるいは飛ぶ練習なのか、不器用にバタバタとはしゃぐように飛んでいるのを見るのも楽しかったです。シベリアに行かないと見れないような気分でいますから新鮮です。ただ、感動つかの間、その鮮やかな色合いだけに ただ見とれて、記憶として残るもの(例えば名前とか これからどこで眠るのかとか、あの嘴で何を食べているんだろうかとか)・・・さまざまなナゾは、たとえ答えを聞いたとしても、すぐに霧のかなたに消えてしまいます。この前などは、特に交通事故に遭ったわけでもないのに、話している最中に「で、けっきょく・・・」と言い掛けたまま、何を言いたかった忘れてしまいましたから、記憶力の弱さは折り紙つきです。

そうすると、下手でも ものづくりが性に合っているのは、記憶力が乏しくても、形としては一応残るからだろうか、なんて思ってしまいますね。一応、何かした感じが実感できると うれしいですからね(笑)。ところで、前回、おうち園では、恒例の「袋にお絵かき」をしました。これも、少しくらい何か足跡が残ると楽しいからです。母さん達が子供たちの絵を模写する必要も無く、子供たち自らで 意外にも静かに自分の絵を描いてくれました。大したものですッ!  しかししかし、もっと感動したことは、その後、お庭に大きなガラス戸を横たえて、いたずらお絵かきしたのですが、それはもう、どれが誰の絵か境がなくなるくらい、ガラス戸いっぱいにお絵かきを楽しみ、それから、その絵はきれいさっぱり無くなってしまったのですが、子供たちはただ、それだけで充分満足したということです。

最後に、お庭で自分達が作った 木の実や泥の絵の具が残りました。洋種ヤマゴボウの赤い実と 呉汁の白が混ざった ほんのりピンクの絵の具です。アンはそれを気に入り大切にとって置こうと思いましたが、いっぺーちゃんが、それを地面のネズミの穴にきれいさっぱり流し入れてしまいました(笑)。アンは不服でしたが、その横でモト君は、「あかいみと しろいしるを まぜればピンクになるって おぼえてるからだいじょうぶなんだよ~」と歌うように言うのです(笑)。普段、お絵かきや何かをすれば、要らない紙にでも描いて一枚でも残しておこうと ついクセで思うんですが、形として なあんにも残らない感じが いたく新鮮でした。これでは私などは、とうとう記憶にも形にも どちらにも残らないってことになってしまいますが、これも けっこう案外いいものです・・・

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