ガンバとカワウソの冒険~ニホンカワウソの絶滅宣言とともに
今日、「ガンバとカワウソの冒険」(岩波少年文庫)を読みおわりました。
昨年の冬休み前から、寝る前に 声を出して読みはじめ、
なかなか読み進まなかったので、
途中挫折の感が強かったのですが、
ここ数日の中盤以降からの 盛り上がりが激しく、
すると自然に子供たちも ぐっと夢中になって聞きはじめるため、
この前などは、
一気に3時間も朗読。
その間、子供も食いつくように じっと聞き入っていました。
しあさって、高校受験を控えた息子も
受験勉強をしないで聞き入ることも多く、
完全に勉強の邪魔をしていましたが、
どちらにしろ、
勉強していることは ほとんどないので、
たぶん、イカサマ(というサイコロ振りのネズミ)好きの彼にとっては、
良き友に再会したような気分だったと思います^^。
さて、この本をなぜ読み始めたかというと、
日本カワウソが、2012年8月に絶滅種に指定されたと聞いたからです。
そして、今ちょうど著者の斎藤惇夫さんの講座を受けているので。
この本を書いた斉藤惇夫さんは、
親友で 本の挿絵を書いていらっしゃる薮内正幸さんの、
「カワウソが絶滅しそうだ」という嘆きを聞き、
この本(1982年)を書かれたそうです。
その頃から、カワウソの絶滅はささやかれていたんですね。
私は、カワウソなんて、耳にしたことすら ほとんどありませんでしたから、
どこか東南アジアの森深い川の中にしか居ないと思っていました。
逆に、日本に、四国に、四万十川に、
かつてたくさん生息していたと知り、
「うわ~~~~」とうれしくなってしまいました。
30年以上前から、
カワウソの行く末を心配していた方々のことをおもうと、
あまりに無知です(泣)。
そうして本のストーリーは、30年前に描かれた内容ですが、
今の私たちへこそ描かれた世界なのではないかと思えるほど、
リアルでした。
絶滅したのだから、
もう遅いのだと心の片隅で思っていましたが、、、
いやいや、これはカワウソだけの話しではないのですね。
それに、
もしかしたら生きているのかもしれないと
もし生きているなら、
今の私たちにできることは何だろうかと
心に問いかけてくるような本でした。
しかも、ネット上ですが、以下の記事を見つけました。
「2012年8月に絶滅種に指定されたニホンカワウソ。しかし、まだ生存している可能性があるようです!!高知県や愛媛県で目撃情報が相次いでおり、中でも愛媛県では1ヶ月に10件程度の情報提供があったようです!!
更新日: 2013年01月10日」
もし本当に生きているなら、
何ができるのか?
と考えたとき、
ふと
そういえば生態系保護協会で 水源地の森をトラストしていることを思い出しました。
今、日本各地で外国資本による山林の買収が行われているそうです。
水は命そのもの。
命の源の水源地を
わたしたち未来の子供たち、カワウソたち、ガンバたちに
贈りたいです。
「埼玉県生態系保護協会と連携して2013年8月までに
源流の森(約34ha)のトラストを目指します。
水のトラストへご協力を!
トラスト先:「水のトラストしょっ基金」
振 込 先:ゆうちょ銀行
【記号番号】00140-5-165953
【加入者名】(財)埼玉県生態系保護協会
*生活クラブ専用口座です*
★(財)埼玉県生態系保護協会は特定公益増進法人に認定されているため、
水のトラストしよっ基金への寄付は税制上の優遇措置が受けられます」
子供たちへ 一筋の光のようなものを残していってくれる本です。
「か、な、し、み、を、し、れ。き、ぼ、う、を、す、て、る、な。」
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