アイ染めの行程
アイの生葉染めの季節です。
毎年、7月10日あたりから 8月中旬くらいまでを目安に アイの生葉染めをしています。
写真のアイは、丸葉アイという日本のタデ科のアイです。
インドアイは、別の科で 別の植物です。
インディゴ色素を含むものを アイと総称して呼んでいます。
毎年5月ころ、こぼれ種で芽を出すアイを 別のポットに植え替えて 大きく育てています。
芽が出た場所で、そのまま成長させても それなりに伸びます。
さあ、お天気のよい日、
アイを摘んできて、
茎から葉を はずして、
50gづつに分けましょう♪
手間をかけたわりに、
うすいうすい水色にしか染まらなかった白い布も、
ふと空をみあげると、同じ色。
「空の色と おんなじだぁ~」と、
急に大満足^^。
生葉染めは、水色お空の色です♪
①50gづつの 葉を ふた山に分けたところ。
(100gの生葉で 100gの布を染められます。
実際は、200g~300gくらいまで染められます。
今回、アイ生葉100gで 140gのシャツと 160gのエコバッグを染めています)
(布は、「呉汁染め」をして タンパク質をつけないと アイ生葉染めの場合、よく染まりません)
(「呉汁染め」とは・・・・・
呉汁(一晩、水につけておいた大豆半カップ(50g)を
1リットルの水で ミキサーに2回に分けてかけ、
さらしでこして、絞った汁)
に400gの布をつけて、5分ほど もんで、日干しにして乾かした 下地染めのことです。
この呉汁染めをした布は、タンパク質がついたことにより、染まりやすくなります。
シルクや羊毛は、動物性たんぱく質を元々もっているので、呉汁染めの必要がありません。
そのため、汗のついた着古した下着などは、呉汁染めをしなくても よく染まったりします)
ミキサー(手でちぎって、すりつぶしてもOK)に、
50gの葉と 500ccのお水(取っての 半分のあたり)を入れます。
フタをあけると、とっても美味しそう~。なめても大丈夫。
アイ染めの着物は、虫よけマムシよけになったっとか。
今回、アイ100gでしたので、ミキサーを2回回しました。
③ザルとボールを準備して、その上に布をおき、 アイ汁をこします。
こし布は、何回もアイ専用で使っているので、藍染の藍色に負けないくらい 濃く染まっています^^。
④以前、手縫いした麻混綿の シャツを 染めます。
去年染めたのですが、うすーい水色だったので、
また今年も染め直します。
こうして、繰り返し染めると、段々、色も濃くなっていきます^^。
10分経過。たまに手でもみ、その合間にミキサーやボールを洗って、お片付けしていきます。
15分経過。アイ染めの本には、「10分ひたして5分干す」を3回繰り返すと よく書いてありましたが、
つい面倒なので、15~30分ほど 1回だけ浸して、終わりにしています^^。
⑤洗濯機で脱水した後、酢水(5リットルの水に 50ccの酢)につけること10分。
酢水も つい面倒で 目分量で作っています^^。
お酢がなければ、浸けないときもあります。
「なんでも実験⑤ 草木染めに挑戦!」(理論社)にあるように、
オキシフルや 石灰やハイドロサルファイトを使用すると、
もっと濃くなるようです。
ここでは、シンプルに 生葉と お酢だけで 染めています。
⑥アイ染めは 匂いが残りやすいので、たっぷりの水ですすぎます。
脱水して、干したところ。
これは、水色になっていますが、
緑色のままのときもあります。
そのうち使っていると水色になっていくはずです^^。
「アイの生葉染め・・・・それは葉にインディゴという色素が成熟する真夏にしか染まらない ひと時の命の色」
『草木で染める』 (大月書店)村上道太郎より
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