アブラゼミ~瞑想の悦なる響き~
はじめて夏の終わりを感じる涼しい午前中でしたが、
今日も
ふりしきるセミの歌が聞こえました(嬉)。
10年くらい前、近くの公園から連れてきた
たった1匹のセミの羽化からはじまり、
今では、
セミの王国となった庭です。
幾重にも幾重にも重なって
波打つセミの歌が
毎夏、
どんな森の中よりも
強く強くひびきます。
なかでも
アブラゼミの響きは、
至福のひとときです。
空から頭から全身をつつみこみ、
空間全体を振動させるので、
その振動が体の内奥部にまで響いてきます。
そうして、
しばらく息がとまってしまうほど
全ての細胞を震わせるのです。
さらに、
アブラゼミは、
この後、ザザザーーーッと押しよせた波が
さーっと引くように、
静かな かすかな振動に変わります。
この、
寄せては引く波のような強弱のある振動を
何十匹ものアブラゼミたちが、
呼吸をあわせて、
幾度も幾度も繰り返すのです。
思考回路をすべて閉じてしまう大音量で、
この強弱のある微振動リズムを
無数のセミが
頭上を半円球に取り囲んで
一斉に繰り返すので、
まるで、
瞑想中に悦なる状態に至ったかのようになってしまいます^^。
空間全体を
振動で満たし、
人間の体細胞を芯部までふるわし、
意識にまで変容をもたらすアブラゼミ・・・
ただものではありません^^。
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