自然たんけん隊 冬の生き物しらべ
本日は、戸塚南小・3年生の総合学習「ぼくら自然たんけん隊」に行ってきました。
前回冬の初めの探検をした子供たちは、冬になると、生き物が少なくなるのを感じました。
そして、今回は生き物さがしの作戦を立ててきています。
子どもたちの作戦を聞くと、冬になると生き物は下へ下へと移動するので、
「土の中や地面に近い所を探す」の声が多く聞かれました。
まずは草花遊び。アオキの実のロケット。
「5,4,3,2,1、ドッカーン!」
そして、本日のミッションの発表です。
「命のつながりをさがそう!」
「命のつながり」とはの質問に、子供たちからの答えは「子孫を残すこと」・・・
厳しい冬、命をつなぐためには最大の試練です。
子孫を残すために生きている生き物の、形とようすも記録してくることにしました。
さあ、いつものように掛け声で出発です。
「行くぞー、オッー!」
校門を出ると、さっそく、ジャコウアゲハの蛹を見つけました。
校舎の壁にくっついています。殻につつまれた蛹は寒さに強いです。
斜面林の入り口で、探し場所のポイントを伝えました。
石の間や裏、木の皮の中、木の根元の落ち葉の中、落ちている竹筒の中など、寒さをよけるところをさがそう。
湧水池を探すと、トンボのヤゴがいました。シオカラトンボです。
9月に調べた時はいなかったので、その後、トンボが卵を産んで、ヤゴになったことに気づきました。
バッタグループの子が、クビキリギスを捕まえました。
成虫越冬です。他に、ツチイナゴもいました。
カマキリグループが、ハラビロカマキリの卵を見つけました。
建物に産み付けられていました。ここなら鳥に襲われないのでしょうか。
アリグループが、アリの巣を見つけました。
アリは数匹しかいなく、また、ゆっくりと歩き、巣穴から遠くへ行きません。
子どもたちは、しっかり、メモしていました。
剪定した後の枝が、ヒモで結わかれ、捨てられていました。
上からたたくと、カメムシ、ゴミムシ、アリ、たくさんの生きものが落ちてきてビックリ!
ザリガニチームが、ザリガニの巣穴を見つけました。
冬は巣穴に潜り込みます。
すると、たくさんのダンゴムシ。まるで、ダンゴムシ団地!
冬のダンゴムシは、丸くなって、じっとしているのに気が付きました。
子どもたちから、見つけた生き物と、そのようすが発表されました。
そして、「冬に生き物の動きが悪いのは、寒いからでしょうか?」の質問がありました。
「気温が低く動けないのもありますが、もう一つ理由があります。エサもなくなり、動かないことで体力を浪費しないようにし、春の交尾まで命をつなごうとしています。」
生きものの必死に生きる姿が伝わったのか、子どもたちからは、命のつながりの感想が次々と出てきました。
隊長の私からからのまとめは、
今日見れたクビキリギスなどの成虫は、成虫で越冬すること。
越冬には、卵や幼虫、さなぎ、成虫といろいろな形があることで、何かあっても種の仲間のどれかが生き延びれる、仲間で命をつなぐ工夫があること。
そして、途中で拾ったスズメバチの死体を見てもらい、働きハチのように、自分は直接卵は産まなくても、子どもを育てたり巣をつくったりすることで、命をつないぐ役割を担っているものもいることを伝えました。
次は、春の観察です。
はたして、生きものはいのちをつなげたのか。
そして、生き物は、自分も含め、自然界の大きな命のつながりの中に存在することを感じる、
1年の総まとめです!!
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