第11回 そつえん式・しゅうりょう式
今日は、小さな畑のおうち園の「そつえん式・しゅうりょう式」でした。
あいにくの雨模様でしたが、
よく遊んでくれた子供たちです。
入院したお友達も
なんと丁度、卒園式前に退院できて、
全員そろってお祝いすることが出来ました。
アカガエルの卵もギリギリで産まれ、
今年もみんなで卵を見ることが出来ました^^。
最後の最後の日まで、
小雨のなか おままごとをしている子は、
レンガのオーブンで お砂ケーキを焼いたりしていました。
マンサクや 梅の花、
じぶんで削って作った竹のお箸まで のせてあります^^
それを お部屋のなかで遊んでいる子に持っていってあげると、
「おいしーねー」「うーん、うまいッ!」なんて言いながら、
もりもり食べるマネをしてくれました。
さて、おうちの中の子たちは
何をしているかと思えば、
寒い寒いと じーさんのように じっと座っているので、
ベー助が、薪ストーブに火をつける準備をして
「トーマスごっこをやろう!」と言うと、
俄然はりきりだし、
窯に 石炭(薪ですが)をくべはじめました。
それから、大きな木の柱を
レールに見立てて並べて、
木の車を走らせたり、
そのレールの下は海なので、
海ぼうずが住んでいるということになり、
落ちると、海ぼうずに喰われてしまうとなり^^。
なので、子供たちは、
さっさと階段をのぼって逃れ、
いつのまにか
魚釣りをはじめるというエンドレスなあそびを展開していきました^^。
最後の日も 本当によく遊んだ子供たちです。
お弁当を食べた後は、
いよいよお母さんをお招きして
そつえん・しゅうりょうしきが始まります。
みんなで流れを確認していると、
ひとりの子が言いました。
「おれたち、みんな ここに かくれて、
お母さんをわって おどろかそーよー♪」
「でも、みんなは、お母さんを お席に案内しないといけないんだよ」
と言うと、
「じゃあ、ひとり、そとに いて
おかあさんを あんないしたらいいよ!」
とのこと^^。
「なるほど、 じゃあ、だれがやる?」
「わたしが やりますッ」
と、手を上げる子がいたり、
「じゃ、何を合図に みんな わっと出てくるの?」
と聞くと
「すずを ならせば いいんじゃないの~」
と いろんな子が
口々にアイデアをだして
何度か練習もして、
ワッと驚かし大作戦で、
子供たち、お母さんたちの前に登場しました^^。
とはいっても
隠れて待っている間に
押し合いへしあいして、
バタゴトと音がして、
隠れているのがバレバレになりましたけどね^^
けれども
子供たち自身がアイデアをだして、
こんなユニークな登場の仕方を考えてくれたのは
初めてだったので、
とてもうれし楽しい思い出になりました^^。
そうして式がおわり、
お母さん達の持ってきてくださった
美味しいおやつをいただきながら
振り返りの時間をもちました。
ふしぎに、
7名程の少人数の子供たちでも、
1年をふりかえったときに、
その年度の特徴的な顔が自然と描き出されます^^
微配合の薬みたいなもので、
同じ人間でも
こちらのグループに混じれば、
違う面が引き出されるというならば、
この7名だからこそ、
という側面もあったかもしれません^^。
今年は
ひとりひとりにも全体的にも
「老練な顔」を感じました。
なんだか 大人っぽい。
ふとしたときに、
おじーさんやおばーさんと
話しているような気になることが
よくありました。
人生を積んできた人みたいな^^。
でも、
熱心におままごとしてるし、
口がまめらなかったり、
顔にしわはないし、
やっぱり子供だよね~
と思いながら一年が過ぎました^^。
帰りがけ、
名残惜しげに たわむれる子供たちをみて、
お母さんが「きょうだいみたい^^」とつぶやかれました。
ほんとに、そういえば、そうだな~と思いました。
おうち園かぞくの、おうち園兄妹になっていました^^
今年度も子供たちから
豊かなゆたかな一年をいただきました。
本当にありがとうございました。
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