肉桂(にっけい)と 生八つ橋
修学旅行に行かなければ食べられないと思っていた生八つ橋を
上手にはできなくとも
手づくりできるというのは
すごいことです。
白玉粉100gと 糖類(砂糖など)50gと 水をまぜて、
蒸し器で20分ほど蒸して、
さらにこねる。
その生地を
シナモン大匙2はいと きな粉大匙2はいを まぜた粉にまぶしつけ、
2ミリ程度の厚さに伸ばしたところです。
厚みや形はともかく、
「うーん♡ ちゃんと八つ橋の味になるんだね~!」
と、子供にも合格点をもらいました^^
さて、
子供の頃は、
なぜ、この八つ橋が好きだったのか わかりませんでしたが、
とにかく、あの茶色い粉に特別な味と香りがして、
どこか かの地から取り寄せたエキゾチックな香辛料だと
思っていました。
ところが、
シナモンがニッケイ(ニッキ)の仲間だと知った頃、
「日本のニッケイなら、あるよ」と言われ、
どこぞに???とナゾのまま何十年、、、
何度、教えてもらっても印象に残らなかったりしている^^
最近、おじいちゃんちで
車にぶつけられ交通事故にあった木が
そのニッケイであったことがわかりました。
なんと、その肉桂は、
まだ建築中だった おじいちゃんの新築の家に
道路から まっすぐツッコンできた車を
真正面から受け止めてくれたのでした(泣)。
そのニッケイの根です。
植物の会に行くと、
年配の方々が
「子供のころ、学校がえりに この根の皮をはいで
しゃぶって帰った」
と教えてくれます。
今も 口にふくんで かみかみしていますが、
その歯ごたえと あのピリリとくる芳香が
独特で何とも言えません。
皮をはいだ根が
ゆるやかにカーブしていて
まだ皮も残っていて
もったいなかったので、
ネックレスにしました。
最近、小枝でつくるネックレスは、
小刀でかるく削りますが、
やすりで磨きません。
首にかけているとき、
手で磨くことにしました^^
これまた、「アナスタシア」の影響です♪
●体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ。
漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。温熱の作用があるとされ、多くの方剤に処方されている。
●中国の南方に桂山という山があった。
その山には、不思議な木が生えていて、
草を食べる動物たちがやってきては
この木の皮をかじっていた。
草食動物たちが多くなるにつれ
肉食動物たちもやってきた。
それに目をつけたのは狩人。
「肉を食べたけりゃ、桂山の谷合へ行け」
という民謡がうたわれたほど。
ある人はふと、
「動物が好んで食べるのだから人間にも食べられる」
と、その不思議な木の皮を味わってみると、
ほかの植物にはない一種独特の香りと甘みがあった。
さっそく持ちかえり、皆で味わったところ、
ある人は、体が温まるといい、
ある人は、気分がよくなると言った。
医者がなんども試した結果、
寒症の治療に効果のあることがわかり、
生薬の仲間に入ったという。
「肉桂」という名は、
「肉を食べたけりゃ、桂山の山合い行け」という民謡から
この「肉」と桂山の「桂」をとったということですょ。
「中国薬草ものがたり」(東方書店)より
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