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2014年4月12日 (土)

肉桂(にっけい)と 生八つ橋

修学旅行に行かなければ食べられないと思っていた生八つ橋を
上手にはできなくとも
手づくりできるというのは
すごいことです。
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白玉粉100gと 糖類(砂糖など)50gと 水をまぜて、
蒸し器で20分ほど蒸して、
さらにこねる。

その生地を
シナモン大匙2はいと きな粉大匙2はいを まぜた粉にまぶしつけ、

2ミリ程度の厚さに伸ばしたところです。

002
厚みや形はともかく、
「うーん♡ ちゃんと八つ橋の味になるんだね~!」
と、子供にも合格点をもらいました^^

さて、
子供の頃は、
なぜ、この八つ橋が好きだったのか わかりませんでしたが、
とにかく、あの茶色い粉に特別な味と香りがして、
どこか かの地から取り寄せたエキゾチックな香辛料だと
思っていました。

ところが、
シナモンがニッケイ(ニッキ)の仲間だと知った頃、
「日本のニッケイなら、あるよ」と言われ、
どこぞに???とナゾのまま何十年、、、
何度、教えてもらっても印象に残らなかったりしている^^

最近、おじいちゃんちで
車にぶつけられ交通事故にあった木が
そのニッケイであったことがわかりました。

なんと、その肉桂は、
まだ建築中だった おじいちゃんの新築の家に
道路から まっすぐツッコンできた車を
真正面から受け止めてくれたのでした(泣)。


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そのニッケイの根です。
植物の会に行くと、
年配の方々が
「子供のころ、学校がえりに この根の皮をはいで
しゃぶって帰った」
と教えてくれます。

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きれいに洗って、
皮をはぎました。

今も 口にふくんで かみかみしていますが、
その歯ごたえと あのピリリとくる芳香が
独特で何とも言えません。

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皮をはいだ根が
ゆるやかにカーブしていて
まだ皮も残っていて
もったいなかったので、
ネックレスにしました。

最近、小枝でつくるネックレスは、
小刀でかるく削りますが、
やすりで磨きません。
首にかけているとき、
手で磨くことにしました^^
これまた、「アナスタシア」の影響です♪

●体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ。
漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。温熱の作用があるとされ、多くの方剤に処方されている。

●中国の南方に桂山という山があった。
その山には、不思議な木が生えていて、
草を食べる動物たちがやってきては
この木の皮をかじっていた。
草食動物たちが多くなるにつれ
肉食動物たちもやってきた。
それに目をつけたのは狩人。
「肉を食べたけりゃ、桂山の谷合へ行け」
という民謡がうたわれたほど。

ある人はふと、
「動物が好んで食べるのだから人間にも食べられる」
と、その不思議な木の皮を味わってみると、
ほかの植物にはない一種独特の香りと甘みがあった。
さっそく持ちかえり、皆で味わったところ、
ある人は、体が温まるといい、
ある人は、気分がよくなると言った。
医者がなんども試した結果、
寒症の治療に効果のあることがわかり、
生薬の仲間に入ったという。

「肉桂」という名は、
「肉を食べたけりゃ、桂山の山合い行け」という民謡から
この「肉」と桂山の「桂」をとったということですょ。
 
「中国薬草ものがたり」(東方書店)より

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