プールの生き物救出大作戦・・・
今日は安行小2年生の「ヤゴ救出大作戦」の授業に行ってきました。
昨年に続き2年目です。
早めについたので、プールの中に入り、網を入れて驚きました。
「ヤゴがいない!」
プールでのコイ釣り大会のために放したコイが、小昆虫を食べつくしてしまったのです。
先生方と打ち合わせ、これからプール掃除になるのだから、
現在プールにいる生き物を助け出す・・・というミッションに変更。
まずは、トンボの一生を手作りの紙芝居でお話ししました。
子どもたちにも、手伝ってもらいました。
救出できたヤゴは、なんと1匹。
よくぞ生き延びた、貴重な1匹です。
作戦終了して、救出できた生き物を紹介してもらいました。
ヤゴの他に、コイ、アメンボ、コシマゲンゴロウがいました。
「昨年救出したヤゴは、1007匹、今年は1匹。どうして今年は少ないのでしょう」の質問に、
「コイが食べたから!」と男の子が答えてくれました。
「いろいろな自然破壊がありますが、生き物を放すことも、
いのちのつながりを切ってしまい、自然を壊すことになります。」
とお話ししました。
たくさんの生き物と触れ合うことが出来ず、残念でしたが、
逆に、人の生活と自然との関わりついて、
深く感じてくれたのではないかと思いました。
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池にコイなどの魚が放され、その池の小昆虫が食べられてしまう問題は耳にしますが、
今日は、その問題を、心底体験しました。
コイの泳ぐプールで、水底の落ち葉をすくって、愕然としました。
ヤゴは少ないだろうとは予想しましたが、
アカムシやイトミミズまでいない。全く生き物がいないのです!
先生のお話しでは、5日前は、ヤゴは少しはいたようですが、
完全に食べつくしてしまったようです。
食べ物の無くなったプールでは、コイ自身も、多くは生き延びられないのでしょう。
ベー子がエコロジカルオバーシュートの文を書いていましたが、
コイがエサの小昆虫を食べつくし、
いずれは、自分自身の命も保持できなくなる・・・
きれいな物や楽しいことに目をとられすぎると、
それを支えている地味な事象の変化に目が行き届かなくなるのでしょうか。
都市部の自然地は、人に寄ってのし好の違いから、
いろいろな使い方が、要求されています。
私のような森や草原が良いという人は少なく、
コスモス畑、釣り堀、スポーツグランド、ドックランなど、さまざまです。
最終的には人間が決めてしまうのですが、
本来の住民の生き物たちの声も、私たち人間は想像する必要があると思います。
今回のプールの使い方も、それと似た問題でした。
今回の小学校のプールでの釣り堀とヤゴの問題、
先生が子供たちで話し合ってみるとおっしゃっていました。
失敗しなければ気が付かなかったこと。
子どもたちはどんな結論を出すのでしょうか。
人間の知恵や工夫で解決できるなら、
本当に良い学びになると思います。
私も協力します!
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