ビワ染めの分量
窓の日差し除けの布が
1年たち、すっかり白く色あせましたので、
また染め直しました。
堅牢度(色持ち)が高くないことで、
かえって、新しい模様を新しいきもちで吹き込めます。
ありがたかぁ~♪(熊本弁でトライ)
1年たって、すっかり色がなくなってしまうのは、
初めのうちはザンネンで仕方ありませんでしたが、
そのうち、また染める季節だな~と、
きっかけをいただくことになり、
結果、その年の草木の命をいただけることになり、
はかなさがもたらしてくれる豊かさを噛みしめることになりました^^。
②なんと初めて量ってみました^^
<ビワ葉ざく切り500g、 水6ℓ>ありました。
強火で2~30分くらい煮ると、沸騰する。
沸騰して、弱火で 15~20分コトコトする。
③色あせた布(100cm×180cmくらい)に、輪ゴムと 麻ひもを使って、模様をいれる。
布は、綿100%なので、大豆で呉汁染めをしています。
今回の新発見は、
媒染剤を入れない そのまま煮出しただけの染液に、
呉汁染めをしていない布をいれると、
ピンクではないのですがベージュに染まりました!
それまで媒染剤を入れた染液に、
呉汁染めをしていない布をいれると
ビワ染めの場合、染まらず、真っ白のままだったので、
ビワはサクラより染着力(染まる力)が低いと思っていたのですが、
同等か、その逆だったということになります!!!
また来年も 確かめてみたいと思います。
④ビワ葉をとりだし、染液のみにする。
そこへ、媒染剤(ツバキ・サザンカの灰汁・8年前に作ったもの)1カップをいれ、布を入れる。
右側のボールは、 媒染剤なし。
⑤布をいれてから、再び強火。
煮立ってきたら、弱火にして15~20分煮込む。
火を消した直後の色。
⑦こちらは、媒染剤なしの色。
なんと、ビックリ!
なしの方が、色が濃かったッ。
⑧うすいピンクにしたかったので、
1回染めで完了。
すぐに洗って干しました。
模様をはずさずに、乾かしました。
もっと濃くしたければ、⑤に戻ります。
はずすと、
⑩設置しました。
窓の向こうの緑の景色が、
淡いピンクの布ごしに透けて、
光の風のなかで輝きます。
おまけ・・・・・今回、この見本布で驚いたのは、
上にも書きましたが、
上段 媒染剤あり。(左から、シルク・呉汁染めの綿・なにもしていない綿)
下段 媒染剤なし。(上に同じ)
媒染剤を入れなかった方が、実は、濃く染まっていたことです。
けれども、ピンク系を出したかったので、結果は成功だったのですが、
偶然、
わが家の灰汁(アルミ系媒染なので、黄色味がまし、ピンクになったと考えられます)を入れて、
その色が得らていたんですね!
さらに呉汁染めをしていない布は、
媒染剤を入れたことで
ほとんど染まっていないし、
良く染まるどころか、染まらせない働きをしていたことになります(タハ)。
いやはや、おどろきもものきでした^^(汗)。
今回、コロボックルの染色体験のときに、
染色の先生に、
水2リットルに対して、
植物(部位別)を10グラム入れるか、
60g入れるかで、色が違うことを教わり、
染材の量が多いほど黄色が増すとのこと。
わが家の分量も量ってみましたが、
微妙な条件が違うせいか(全体の量や 媒染剤や 同時媒染か否か等)
黄色味が増すことはありませんでした。
草木染は その人によって、方程式が大きく変わるのでしょうか?
ナゾは深まるばかりです??!
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