草花あそび~差異こそ美学の笹舟編
隈笹です。
斜面林の山影に生えています。
フチの白い葉は、冬越しの寒さにあたって白く隈どられたものです。
熊が冬眠前や冬眠後に食べて、
胃腸を整えると言われています。
ところで、
このクマザサで笹舟をつくると作りやすい!
葉の繊維が丈夫で破れづらく、
厚みもあり
しっとり吸い付くような水分と
無毛のため光沢もあり、
狭長楕円形で基部が円形の葉は、
安定感のある丸みを帯びた船となります。
幼児から小学4年生までの8名ほどのお友達といっしょに
まずはクマザザの舟をつくりました。
タグボートのような力強い安定感です^^
あるいは昔なつかしいポンポン船にも見えます。
これは、
ヨシ(アシ)で作った三層舟。
なんとなくどっかの海賊船のようです♪
小4の女の子は、
初めてですぐ三層舟をつくり、
豪華客船クルーズか
はたまた日本旅行でフエリーか、
とにかく長旅に出たくなるような舟を作ってくれました^^
三層にせず、
長い葉を生かして そのまま舟にすると、
糸満ハーリーか、
あるいは木材を運びたくなるような貨物船ができたりしていて、、、
帆かけ舟や イカ釣り漁船風のもあったりして・・・
これもみんな
子供たちのアイデアでその場で次々に生まれてきた舟です。
写真がないのがザンネンです。
上写真は、後日ひとりで再現しました。
これがヨシの葉です。
湿地が好きです。
河原にはもちろん、
または住宅地に取り残された湿地ぎみの所にも生えています。
葦原は日本の原風景でしょうか、
群生している場所に足を踏み入れると、
【自分が人間なのか葦なのか わからなくなる】
(見えるのは空ばかり)
【人間は考える葦である】
(パスカルも言ったよね)
パスカルは考えるという所に力点おいてるけど、
私のは わからなくなる~あんまり違わない所が力点の微妙な差です。
同じことを見ても感じることは千差万別、
この差異こそが美学なのかしら。
美学も衝突すると闘いだけど、
調和すると仕合せや平和を感じるのかな?
<おまけ>
遊んで余ったクマザザはビワの葉とともに
乾燥させてお茶にしました。
美味しいです。
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