たこあげ
大寒を前に控えたある日、
お山のうえの広場で
たこあげ大会。
子育てと日々の雑事に追われた日々、
ふとレンズを通して見た日常が、
あまりに美しかったのを
今でも忘れられません。
今回は、
肉眼では捉えきれなかった、
そんな儚い消えていくばかりの切ない美しさが
どんな一枚にもあって
なかなか整理できませんでした。
そこで、
映像と心象から
ただただ一日をたどっていきました。
「お山のかみさま、
あけましておめでとうございます。」
お日様もぽかぽかと見守ってくれています。
「あ、しもばしらだ」
早速、氷の魔法を見つけました。
よく見ると2階建てシモバシラです。
踏んでみると、
「しゃりしゃりいうねー」
「こっちは、がりがりしてる!」
「ざくざくだ、、」
「ごわごわもある~」
おそらく人生で数回しか出会ったことのないシモバシラに
いろんな表現をつむぎだす子供たち、、、!!!
シモバシラにも
いろんな音があり、
いろんな言葉がうまれて、
いろんな感しょくがひろがっていくようでした。
シモバシラ・・・
たったひとひらの言葉のむこうに
無限の世界がうまれていく瞬間を
垣間見た気分です。
おーもうここで帰ってもいいくらいだと感動していると
「ここから先はムリ」
といきなり立ち止まるお友達。
こどもたちにも
寒かったり
暗かったり
すべったり、
ウンコがあったり
一言では言い表せない
いろんな事情があります。
ところが数分もたたないうちに
「もりのおひめさま」になりました^^
「のぼれた~、やっほ~♪」
ほとんど歌っています。
なぜかしら?と
ベースケに聞いてみると
「森の頂上にのぼったら
もりのおひめさま」になって、
胸にきらきらの♡が光るのだという、
ヒミツを教えてあげたとのこと。
ふと、視線をうつすと
頭からひっくりかえって登れないお友達と
それを救助しているお友達がいました。
ほんとに子供たちは、
こうやって
お山にのぼると
それぞれが光り輝きだします。
さらに視線を下へうつすと、
ズリズリの斜面で大格闘している
決してくじけないお友達もいます!
はるか上方を眺むれば、
どこに消えたか見えなかったお友達が
「ほら~みつけた~」
とカマキリの卵を掲げていました。
次々にいろんな宝物を見つける子供たち。
ヒノキのサッカーボールや
ソフトボールのように大っきな柚子、
それから、、、
「これ、なあに? まつぼっくり?」
「あー、似てるね~、
でもこれは、杉だからスギボックリかなあ」
「すぎぼっくり~?!」
「あはは、スギボックリ!」
とうとう森の入り口トンネルまで来ました。
「お~~~~い、こっちだぞお~~」
山の中だけではなく
道路でも宝物を見つけて
すぐ立ち止まる人たち^^
シラカシどんぐりかな。
「おーい、はやくこーい」
迎えに来てくれるお友達もいます。
じゃらんじゃらんじゃらん
「今年もよろしくおねがいしま。
ちょっと遊ばせてくださいね」
といって
お弁当を食べた後は、
いよいよ走り出しました。
第1号走者。
真っ赤な龍のような凧です。
第2号走者、
レインボー金柑のような凧です。
第3号走者、
虹色原っぱのふわんふわんの光舞い飛ぶ凧。
第4号走者、
ずばり線路、凧。
第5号走者、
王子さまとお姫さまの虹のお城のハート凧。
第6号走者、
おひさまの光、ステンドグラス凧。
時間のゆるすかぎり走り抜けた一日でした。
さらに、、、
「ねー、ヒミツのみちがあるんだよね!」
ヒミツやちょっとヘンなものが大好きなお友達が
ちゃあんと去年のことを覚えていました。
ヒミツの通路にでると、
きゃ~おぎゃ~と走り抜け、
「この穴に手をいれると
ウソつきと悪いひとは、手がきえる」
という切り株を見つけました。
手をいれると
案の定ベーコの手は消えてしまいました^^
一瞬おどろいて静まり返った子供たちも
次の瞬間には手を入れていました!
「あったよ、ほら!」
「あった、あった」
そうして
遊びに遊び尽くした一日は終わりをつげ
おうち園に帰って
さらに福笑いに笑い、
おかきを食べました。
すっかり忘れていた鏡びらきの名残りかきもちでした。
「いただきまーす」
<おまけ>
どうだ、
どうだ!
どうだ!!
顔芸、極まる!!!
おーしーまいまいまいまいまい・・・
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