9月を過ぎると、スズメバチ類がミツバチの巣箱にやって来ます。
9月すぎ ある朝の風景
巣箱の前で 虫捕り網をかまえ、スズメバチをつかまえます。
スズメバチは朝型体質なんでしょうか、
午前中により活発に襲来します。
ごめんなさい、と
つかまえたら踏み潰してしまうのですが、
コガタスズメバチ、
キイロスズメバチ、
オオスズメバチ、
クロスズメバチ、
オンパレードです^^;
これは、オオスズメバチですね。
ご安心、生きてません。
自然観察会でも まず虫捕りアミなど持たないド素人が
いきなり子供用虫とりアミでオオスズメバチと対決姿勢というのは、
その心中、ご想像どおり(冷汗)。
①9/20 はちみつとりをしました。
はちみつは、無事にいただきましたが、
しかし、ここで二つの過ちを犯したようです。
ひとつは、スズメバチが活発になる頃に
はちみつとりをしたこと。
ふたつめは、取り残したハチミツのついた巣を
もったいないからと巣箱の前に置いたこと。
そのために、スズメバチはじめ別種のミツバチなど
余計に盗虫、盗蜜軍団を呼び寄せてしまったようです。
②翌日スズメバチが増え、
③2日後 もっと増えて、
④3日後 仕事でほとんど一日家を留守にすると
⑤4日後 午前中 オオスズメバチ61匹 捕獲
一気に巣箱が瀕死の状態になりました。
オオスズメバチが朝から3匹で巣箱の入り口に陣取り、
1匹1匹、次から次にかみ殺していました。
ミツバチの死骸の山でした。
そのため、ベースケとふたりで
午前中、交替でアミをふり、合計61匹のオオスズメバチにさよならをしました。
オオスズメバチがミツバチを咬んでいるところをちょうど捕まえました。
⑤同日 午後 のっとりバチ100匹ほど捕獲
スズメバチ類は、その甲斐あってほとんど退去しましたが、
しかし、心配でずーっと巣箱の前で座っていると、なにか変。
ミツバチが ちょっと大きめのミツバチを 巣から追いだしていました。
女王バチ? なぜ? オス? いや別種か?
よくよく見ると、
ほとんどが大きめのミツバチです。
いったい、どっちがウチのハチだろうか?
どうも仲間ではないらしい、、
以前の写真で確かめると小さいほうが、ウチの子らしい。
とうことで、
考えに考えたあげく、
厚手のボール紙を入り口に押しピンでとめて、
大き目のハチを入れなくしてみました。
午後は、100匹ほどの乗っ取りバチをピンセットでつかまえ、
ごめんなさい、とさよならしました。
西洋ミツバチを守るために日本のミツバチを駆除していないだろうか?
ちょっと不安ですが、
この大型の黒っぽいミツバチは、西洋種のようでした。
種名はまだわかりませんが洋種のミツバチは4種類くらい居るようです。
とにかく巣箱の生死を賭けた山場の一日が終了しました。
⑥5日後 オオスズメ3匹 のっとりバチ3匹 捕獲
ふしぎなことに のっとりバチの幼虫を ミツバチが外に出している。
のっとりバチは、女王バチがまず、よその巣箱に入って子供を産みだすのだろうか?
⑦6日後 オオスズメバチ1匹 キイロスズメバチ1匹 のっとりバチ6匹捕獲
死んだのっとりバチの幼虫や成虫を 巣箱の入り口に運び出すミツバチがいて、
合計64匹をピンセットで外に出す。肝心のミツバチは、ほとんど外に出てこない。
衰退してしまったか? 外に出した幼虫はクロスズメバチが好んで持っていく。
⑧7日後 朝から静か。たまに1~2匹、出入りするだけ。
他のハチも 一切いない。
不安で、巣箱のフタを開ける。
すると、まだ中にはたくさんいて、何やら忙しくしている。
何をしているかわからないが、少し安堵。
⑨8日後 オオスズメバチ2匹 捕獲
朝は、やはり静かでミツバチは誰も居なかったが、
午後、30度ほどに気温があがり、ミツバチが突然、元気に動き出す。
4回ほどぐるぐる回りながら、
空へうなぎのぼり^^^^
⑩9日後 どうしても一日外出。大変心配しつつ、、、
⑪10日後 オオスズメバチ3匹捕獲
朝から晴天で、1匹づつだが、ミツバチが朝から活発に出入りしている。
しかも戻って来るハチすべてが
花粉バスケットを花粉でいっぱいにして帰ってくるっ。
復活確実ッ!
を初めて感じた日でした(涙)。
⑫11日後 落ち着く。およそ5日かけて下り、5日かけて復活しました。
⑬12日後 しかし、またのっとりバチ再来襲。
入り口の高さを調整し、のっとりバチを防ぎます。
どんなに近づいても まず刺されません。
しかし、スズメバチは気が荒く追いかけてくるので、
羽音を聞いた時点ですぐ身を引きます。
もっとも羽音で気付いたときには、すぐ近くです^^・
ところが、今日は、どちらかのミツバチに刺されました。
滅多にありませんが、そういう巡り合わせは人生に数回訪れますね。
チクンと痛かったので かなり腫れるかと思いましたが、
3分以内にポイズンリムーバーをしたせいでしょうか、
全くどうもなりませんでした。
【この生活いつまで続くのでしょうか?】
(予想では、おそらく立冬)
やや慣れましたが甘いハチミツをいただくということは、
スズメバチその他の襲撃に耐え、生きてる感半端なしです。
それでも、
昆虫世界の食物連鎖の頂点に立つスズメバチが襲ってくるということは、
たとえ西洋ミツバチだとしても生きて存在しているということで、
畑の生命の豊かさを感じて、
ほっとします。
「チクンとした この指先に ちいさな針」
(羽音がきこえる)
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