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2017年12月21日 (木)

「アラヤシキ」~なんでもない暮らしの音の美しさ

「アラヤシキの住人たち」
http://arayashiki-movie.jp/

久しぶりに
外で映画を観ました。
ベースケ君に誘われて行きましたが、
しょっぱなから寝入ってしまいました。

特に大きなストーリーはなく
笑いも そうそうなく、
深~い感動もなく、

ただ北国の古民家の
共同生活を営む人々の
1年の日々が
淡々と映像でつづられていきます。

起きて居ろと言う方が
むしろムリだと思いますが、

観終わった翌日以降、
この映画の威力が発揮されました。

生活の音、、

全てが美しくなったのです。

そうか、
この映画にそんなに笑いやドラマがないのは
そこをネラッタのではないかと思うほど。
暮らしの音が心地よい映画なのです。
安眠せずにはいられないほど^^

というわけで翌日から、

その効果の余波が続いて、

じぶんが作り出す生活の音が、

最高の音楽に変わりました。

落ち葉のおちてくる音、
ホウキで掃く音、
お皿がぶつかる音、
まな板のカーンという音、
遠くで鳥がなく声、
鍋に水がたまる音、
草履をつっかける音、
ドアの開け閉めの音、
あ~ウチにもアラヤシキがある!

たとえば今までは瞑想とか音楽とか巣話でさえも
ドラマや漫才はいうまでもなく、

おおよそ
それらは美しく完成されていればいるほど、
ある種、暴力的なまでの陶酔感と常習性を感じていました、、、
そういう、
どうしたものか悲しいタチでしたが、

アラヤシキを観て、
ようやく
探し続けていた究極の音楽が聞こえてきたのです。


おそらく音が高度になりすぎて
また自分の心の声がうるさすぎて悲惨すぎて、
素朴な音の価値が自分の中になくなってしまっていたのでしょう。
しかし
都会に暮らして初めて気づく自然の良さ、といっしょで、
高度な音楽にいつでも触れられる贅沢のなかで、

ようやくなんでもない
じぶんの産みだす暮らしの音の美しさに気付けたんですね。

暮らしそのものを愛している人は
そんなこと 
とっくのとうのとーぜん、
なのでしょうけれど、

けれど、

あ~

アラヤシキ♪

【なんでもない くらしのおとの うつくしさ】
        (あたしのアラヤシキ♪)


オナラは 大地に跳ね返るパーッカッションの如くリズミカル♪
クシャミは、天に突きぬけるシンバルより爽快に♪

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