「アラヤシキ」~なんでもない暮らしの音の美しさ
「アラヤシキの住人たち」
http://arayashiki-movie.jp/
久しぶりに
外で映画を観ました。
ベースケ君に誘われて行きましたが、
しょっぱなから寝入ってしまいました。
特に大きなストーリーはなく
笑いも そうそうなく、
深~い感動もなく、
ただ北国の古民家の
共同生活を営む人々の
1年の日々が
淡々と映像でつづられていきます。
起きて居ろと言う方が
むしろムリだと思いますが、
観終わった翌日以降、
この映画の威力が発揮されました。
生活の音、、
全てが美しくなったのです。
そうか、
この映画にそんなに笑いやドラマがないのは
そこをネラッタのではないかと思うほど。
暮らしの音が心地よい映画なのです。
安眠せずにはいられないほど^^
というわけで翌日から、
その効果の余波が続いて、
じぶんが作り出す生活の音が、
最高の音楽に変わりました。
落ち葉のおちてくる音、
ホウキで掃く音、
お皿がぶつかる音、
まな板のカーンという音、
遠くで鳥がなく声、
鍋に水がたまる音、
草履をつっかける音、
ドアの開け閉めの音、
あ~ウチにもアラヤシキがある!
たとえば今までは瞑想とか音楽とか巣話でさえも
ドラマや漫才はいうまでもなく、
おおよそ
それらは美しく完成されていればいるほど、
ある種、暴力的なまでの陶酔感と常習性を感じていました、、、
そういう、
どうしたものか悲しいタチでしたが、
アラヤシキを観て、
ようやく
探し続けていた究極の音楽が聞こえてきたのです。
おそらく音が高度になりすぎて
また自分の心の声がうるさすぎて悲惨すぎて、
素朴な音の価値が自分の中になくなってしまっていたのでしょう。
しかし
都会に暮らして初めて気づく自然の良さ、といっしょで、
高度な音楽にいつでも触れられる贅沢のなかで、
ようやくなんでもない
じぶんの産みだす暮らしの音の美しさに気付けたんですね。
暮らしそのものを愛している人は
そんなこと
とっくのとうのとーぜん、
なのでしょうけれど、
けれど、
あ~
アラヤシキ♪
【なんでもない くらしのおとの うつくしさ】
(あたしのアラヤシキ♪)
オナラは 大地に跳ね返るパーッカッションの如くリズミカル♪
クシャミは、天に突きぬけるシンバルより爽快に♪
コメント