鬼はそと~福はうち~
今日は、小さな畑のおうち園です。
むくろじ小人さんが、
節分のお豆を炒っていました。
そうです、そうです
少し遅れましたが、
節分の豆まきをしましょう。
今年も鬼が
鬼土産を持ってきてくれるでしょうか?
ところが、
今年は、50ねんいや100年に一度といわれる
鬼引きの年で、
鬼は大雪でカゼをひき、
寝込んでしまっているそうです。
そんな鬼引きの年には、
邪気厄災が流行ります。
困った村の長老が言いました。
こびとたちよ、
子鬼になって災いを追い払ってくれ。
(うん、いいよ)
でも、どうやって鬼になったらいいんでしょう。
こびとたちが考えていると、
縁の下のクズの蔓がするする伸びてきて言いました。
「わたしをつかってください」
そこで、蔓をくるくると巻くと輪っかになりました。
するとこんどは梅の小枝が言いました。
「わたしもつかってください」
そこで、梅の小枝をパチンときって、
輪っかにさしますと、鬼の角ができました。
そうして、その鬼の角を頭にかぶると
みんな小鬼になりました。
畑をゆくがゆくがゆくと、
今度は、縁の下からお豆が出てきて言いました。
「わしをなげてくれ」
おにはそと~ふくはうち~
小鬼たちはガオガオ畑をねり歩き、
豆まきをしました。
ところが最後の病気は大きくて
みんなで豆をまいてもかないません。
そのとき
ふと見上げると大きな木の枝に
大きな鬼うちわが ぶらさがっていました。
(なんだ、あれは~~~)
(あ! いつも鬼がくれる鬼うちわだ)
(春をよぶ鬼うちわだッ)
ばっさんばっさん、
鬼うちわをはためかせながら
子鬼たちは
畑のなかを隅から隅まであるきました。
するとまた
どこからともなく声がきこえてきます。
「わるいびょーきをおいはらうと
鬼まめがもらえるぞ。
鬼まめを食べると元気になるぞ。」
(あれ、なんだろう?)
白い包みをあけますと、
(わ~鬼まめだ~)
そのとき、
びゅ~~~~んと風が吹いてきました。
みんなが鬼うちわをあおいだので
春をよぶ風が吹いてきたようです。
(かぜだね~)
(そうだ、凧をとばしに行こうか)
(このまえ、作った凧、とばしにいこう!)
そうして、
近くの原っぱへ凧をとばしに行きました。
凧が見えなくらいに空たかく飛んでいます。
地面すれすれを走っていく凧もいます^^
編隊をくんで飛び、
180度回転する妙技を何度も見せてくれましたッ!!!!!
スバラシイ
そんなこんなで
すっかり暑くなり、
今日は全員が上着を脱ぎました。
はふ~~~
くつろいでいます^^
おうちに帰ってご飯を食べると、
さっそく<雪鍋料理>にとりかかる人たち。
おやつの鬼豆を炒った後の
七輪の残り火で
雪を溶かして
シャーベットにしていますが、
雪が溶けて溢れだして
慌ててスプーンですくい出しています。
まるでアク取りです^^
お部屋のなかにはお姫様が居ました♡
いえ季節がらでしょうか、
福の神に見えます^^
そうして
帰りのおはなし会では、
<おにのくに>へ行き、
♪あずきちょ、まめちょ、やかんのつぶれちょ
♪ひやふやのやまみちを~
♪まめっちょ まめっちょ いったまめぼーりぼり
っと、お豆になっている子供たちです^^
さあ、寒波が続き
大雪もふった、
長く寒い冬でしたが、
小鬼たちがみんなで力を合わせて
豆まきをしましたから、
もうすぐ春がきますよ♡
おーしーまい
<おまけ>
先週、小鳥にみかんをあげましたら、
1週間ですっかり空っぽでした。
(ねーみてみて!)
子供たちが教えてくれました。
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