お花の観察と 花束づくり
月1回ほどの<草花あそび>の時間です。
この時期、毎年、
卵から孵ったオタマジャクシと 野の花をつれて
子供たちのところへ向かいます。
左から
ナズナ・ホトケノザ・キュウリグサ・タンポポ・アケビ
いつもはまず季節のわらべ唄からはじまります。
わらべうたは、自然の心を うたっているようで大好きです。
きっと わらべうたは、
長い長いその土地の風土のなかで
人間そのものが自然であるとき
自然が人間に、 または、人間が自然に
やさしく軽やかに話しかけるうちに
自然界の呼吸が
リズムにのって音になって唄になったのでしょう。
♪ひらいた ひらいた なんのはながひらいた
♪ずーくぼんじょ ずくぼんじょ
♪たけんこがはえた たけんこがはえた
♪たんぽぽたんぽぽ むこうやまへ とんでけ
♪ついだか ついだか どこついだ~
同じ唄でも
地域の方言のイントネーションで音階も微妙に変わるし、
また室内で座ったまま歌うときと 屋外で遊びながら歌うときとも 変わる気がします。
子供たちの遊びの動きに合わせて自然にビブラートしたり、
綿毛の飛ぶようすに合わせて心もはじけ音階も高くなるようです。
空の下でわらべうたをうたう姿も
めっきり見かけなくなりましたが、、、
鳥や虫の声は、自然界がうたってくれる わらべうたのようで
それも大好きです。
そうして
少し緊張した、あるいは少し興奮した子どもたちや疲れた大人の心までも
晴れの日も 雨の日も 曇りの日も 外でも内でも いつも
わたしたちを包んでくれます。
それから絵本を読みます。
食べものは 体の栄養に
お話しは 心の栄養に
知識は 頭の栄養に
そうして自然の語りかけるうたは 魂の栄養になるかのようです。
この日はたまたまルーペを持ってきて
オタマジャクシを見ていましたので、
ホトケノザのお花ものぞいてみましたら、
ちゃんと仏さまの顔のあたり、
つまりシソ科の花の唇形花の上唇のあたりの
オシベの葯も見えました。
上唇の花びらをそっとはずして
「あーあった、あった!」
と子供たち。
なんと子供たちは裸眼でも見えるようで、
メシベの先のきれいに二股に分かれているところまでも
「みえた、みえた」と教えてくれました。
「このお花の下の花びらは、下くちびるみたいでしょう。
ビろ~ん(唇を引っ張ってみせる)、
この赤い模様は、標識なんだって、
ここですよ、ここですよって。
そうして、
小さな虫がちょこんと乗って
お花のトンネルをくぐると
その上にあったオシベとメシベがおりてきて、
背中に花粉がくっつくんだって」
「あーでた、でた」
そうして、
「花は、虫たちに種をつくるお手伝いをしてもらって、
代わりに蜜をあげる」
つまり、
「花と虫はともだち」
という肝心なところは言い忘れてしまいましたが、
ただただ、
そのお花のピンクや紫やそのつくりが美しくて、
子供たちに助けてもらいながら、
その姿を一緒に見ることができて、
とてもうれしかった一日でした。
あまりにうれしくて、小さな小さな花束を作って帰りました。
「花束ってつくったことある?
お誕生日の人にプレゼントしたり
テーブルに飾って、お夕飯飯もいいね」
「お花屋さんで~す!」
そうそう、
もちろん
ホトケノザの花笛と ほんのり甘い蜜も吸いましたょ♡
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