今夜のお客さま~ニホンヤモリ
部屋に散在する手帳やノートのなかに
しおりのように潜っていた
ニホンヤモリ。
本当にぺちゃんこの栞になってしまうぞ、
と思いつつ忘れてしまって小一時間。
ふらふら歩いていました。
おい、おまえ、さっきの赤ちゃんヤモリじゃないか、!
たまにガラス窓のレールにはさまれ、
そのままひからびてしまうので
そうなる前に、
救出ッ
外へ。
しかし、すぐ別の個体がウロウロ歩いていました、
その数日後に3匹目も発見。
そうか、どこぞでヤモリの卵が一斉に孵ったんだな!
そう思っていたら、
この日の数日後の
夜の森の観察会でも
同じサイズのヤモリを
子供がつかまえました。
発生時期は重なるんですね!
生き物は呼応しているッ、
森から畳の上まで~
なんてことない一致に
日々感動の今晩のお客様シリーズです。
<おまけ>
ヤモリは、
つるつるのガラス窓でものぼれますが、
足の指が
アマガエルみたいなぷっくり吸盤というよりは、
ひだひだ吸盤に見えます、裸眼だと。
これは、肉球がヒダになっているのかと思っていたら、
研究者の間では、このヒダっぽいのを毛といっていて、
1本の足に50万本の毛が生えていて、
さらにその1本の毛が数百に枝分かれしているという。
しかもその先っぽがヘラ状になっているとか。
このヤモリの足力は、
「ファンデルワールス力」
(分子と分子の間に働く力)
ではないかと4年前に書いてあったけど、
その後、何かわかったのかな?
計算上、4本の足で40㎏の重さに耐えられる
くっつき足なのに、
すぐはがれる機能性の高さ。
これを模した粘着テープを開発中とあったけど、
商品化したのでしょうか?
生物の多様性は、
産業の発展のために守られるのが
実際のところです。
このヤモリの研究もそれを物語っています。
発展オンリーとしても保護オンリーとしても
その中間でも
それらすべてを下支えしているのが
自然界の命のつながり、
であるのを忘れないようにしたいです。。。
コメント