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2019年7月28日 (日)

土用に桃湯

梅雨の空気がガラリと夏の空気に変わり、

ニイニイゼミが朝から鳴いています。

7/23 10時頃、ニイニイより5日遅れで

ミンミンゼミの初鳴きも聞きました。

 

7/25 実質的な梅雨明けの朝でした。

江戸時代には土用の入りの行事として桃湯が発達し、

病魔退散を祈ったそうです。

桃は中国原産、弥生時代の渡来とのこと。

 

「土用に桃湯」・・・いい響きですね~

 

今年の夏の土用は7/20~8/7(立秋の前の18日間)です。

 

夏の土用は、ちょうど梅雨明けと重なるので

梅雨の間に悪化した あせもや ただれなどの 皮膚疾患を

梅雨明けとともに 桃湯に入り、子供は行水などして、

病魔退散と願ったんでしょう。

Img_7681

5mくらいの桃の木

7/14頃

Img_7680

大型のカナブンが、

大喜びで果汁を吸っています。

無農薬無化学肥料のほったらかしなので

ほとんどが落果していきますが、

4分の1は、無傷なうつくしい桃色です。

 

お友達にいただく桃は、

丹精こめられた自然栽培で、

大切に育てられて見るからに健康で美味しく

これぞ不良長寿の桃、という感じで、

自然栽培でも

桃は、ここまで桃になれるのかと思いました。

Img_7950 

ということで

土用の丑の日に桃湯に入ってみました。

生葉でも乾燥でも良いそうなので、

簡単な生葉風呂にしました。

 

本によっては、

生葉は若い方がよいとあり、

芽先のほうの葉をいただき、

ザクザクと切って、

袋にいれて、

水からお風呂にいれて沸かしました。

 

全身をあたためるクスノキ風呂と違い、

皮膚をやわらかく包み込むようなお風呂でした。

 

枝葉をざく切りにしたものは

サクラの枝葉をザク切りにしたときの草木染と同じ香りでした。

モモとサクラ、普段はバラバラに認識していましたが、

同じバラ科で、香りも似ているのですね。

ただそれだけの 湯舟の気づきに

ワケのわからない切ないような懐かしいような気持ちになりました。

 

古事記イザナギは黄泉比良坂で 悪鬼に桃をなげ

桃の魅惑にとりつかれ むさぼる鬼等から逃れます。

イザナミは千引の岩の向こうで取り残され復讐をさけびます。

桃といえば、やはりこの邪気をはらう霊木、

悪鬼退散効果が 目に浮かびます。

イザナギとイザナミ、この後どうなったかは知る由もありませんが、

 

ずっと気になっていましたら、

「昔話と日本人の心」河合隼男には、

昔話の「炭焼長者」が この続きを描く女性像として紹介してありました。

このユニークな見解はまたいつかどこかで、、

ところで、

ヨモツヒラササカ(島根県松江市)には桃の木があるんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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