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2019年11月 7日 (木)

絵~不可思議な能力

廃屋の片づけは時におもしろく

その廃品の数々は

そのまんま人生の足跡で

完全に忘れてしまっていたもの

消し去りたいくらい恥ずかしいものなど

自分なら振り返りつつもゴミ箱行きになるものがほとんどですが、

 

第三者の目からすると

パートナーの子ども時代の学習帳とか

木彫りの絵とか

選択科目の油絵なんかは

我が子のもののように驚きをもって懐かしく新鮮で

こんなものを創っていたのかと

本人ほど無造作に捨てられません。

Img_1365
そういった絵の一枚をこっそり持ち帰り、

気になっていた壁の穴ふさぎに取り付けました。

絵の壁と実際の壁のもようが心なしかつながっているように見え、

もうこれ以上ないくらいにハマりました。

視線や北風がふせげるうえに

まるでそこに本当にテーブルがあって

ワインが飲めるかのような錯覚感情を起こしてしまい、

ウキウキします。

これまでの裏暗い少し不気味な闇が、

一挙に一枚の絵の力で別の空間へと移行しました。

絵とは、

こういう不可思議な能力を秘めているのか~

底知れぬ恐怖を無限の安らぎにさえ変え得るのか~

と はじめて体感しました。

下も高校時代のベー助さんの油絵、、

絵と外界がまざり合い溶けあっています

Img_1371

調子にのって
これも
気になっていたボロボロの壁に取りつけました。

すると、
絵が描かれた40年前からの約束だったように
実際の置石の通路に続くような
灰色の道が絵の中につながりました。

おまけに木の家まで建っていました。

そう、こんな家に住みたい!
木や草に囲まれた ちょうどこんな家・・・‼

廃屋の片づけはまだまだ終わらず
この生き詰まった道で行き詰っていた気持ちが、

この絵によって少し風通しを良くしました。

もし絵描きになるなら
外のカベの穴ふさぎに掛けてもらえる絵をかきたいな~と思います

 

 

 

 

 

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