« 里山体験、新聞に掲載されました~コロボックルくらぶ | トップページ | 鳥の楽園 »

2020年1月 2日 (木)

巨樹めぐり⑥ スダジイ

新年あけましておめでとうございます。

今年は庚子の子年です。

初詣は山登りに行きたかったのですが
ほぼ関東平野のど真ん中に住んでいるので
生活視界に山はありません。

九重(中岳1791m)とは言わないまでも
立田山(151.7m)くらいの
徒歩遠足向きな身近な山が欲しい、、

と思っていたら
思い出しました。
Line_1552199454409 
近所の「山」です!
32mといえど
家並みは眼下に広がり、
遠くに日光連山 赤城山や筑波山も見渡せます。
平将門の言い伝えもあります。
特に興味はなくとも
広がる大地~関東平野の武将だったんだと思います。
武家政権の祖と広大な平野は関連があるのでしょうか?

ふと見上げれば
1578320340527
樹齢500年以上といわれるスダジイが見下ろしていました。

スダジイは暖地性の極相林で
若目の木でもおジイさんの風格を備えています。


各地に長寿も多く残っているそうですが、
この木も500年というのですから相当なものです、
地域の財産です、
意図せず「巨樹めぐり」をしてしまいました。

材は硬いとありますが、
シイタケの原木だけあり
ボロボロと朽ち、
その懐には「うろ」を作りやすく、
アオダイショウが棲むこともあるとか・・
この木にはフクロウが棲んでいると言われています。
近場の森へ夜散歩に行くと
ゴロスケホーホーと鳴き声が聞こえ、
この木の方角へ飛んでいきました。

ごろすけほーほー ぼろきてほーほー
ごろ助奉公 ぼろ着て奉公

そうしてスダ爺は
ヘビやフクロウを宿したカンフーの達人のような風格でありながら

小さな子供たちにも優しくて
アク抜きなしで食べられる
ローフードナッツもくれるのです。
Img_20141009_190751 
もちろん炒っても美味しく、
なんてお茶目で洒落た人なのかと思います。

常緑樹なので
冬は小鳥たちのネグラにもなり得ます。

また小さな虫たち
ハチやアブやハナムグリたちも
初夏の雄花のクリーム色の花粉を
御馳走してもらいにやって来ます。

公園にある木を遠くからみて
子どもが「ブロッコリーみたい」と言うように
こんもりとした樹形は愛らしくもあり
木の下にはいると
葉ウラのうぶ毛のような茶色と 
葉オモテのクチクラな緑の
異色のファッションセンスが印象的です。
実際、八丈島の絹織物の黄八丈の黒は
スダジイの樹皮ですから、
伝統のお墨付きです。

この後、
神社で人生初のお祓いを受けました。
社殿や神主さんの烏帽子や祝詞を聞いていたら、
インドの仏閣を旅したときのような異国情緒が突如おそってきて
あ~、今、私は人生という旅をしているんだと
涙がぼろぼろこぼれてきました。

これも500年以上の時を生きるスダジイの包容力のせいかもしれません。

 

 

 

« 里山体験、新聞に掲載されました~コロボックルくらぶ | トップページ | 鳥の楽園 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 里山体験、新聞に掲載されました~コロボックルくらぶ | トップページ | 鳥の楽園 »