マヤラン話し合い
2020・3.17 AM10:00~
<マヤラン生息場所に遊具建設された件について>
川口市の自然保護対策課へ連絡したところ尽力してくださり
公園課や指定管理者、専門家や自然団体や学校等が
現地で顔を合わせ、
以下2点を話し合うことが出来ました。
☆自然の森の方向性の確認
・単発の強い申し出があり遊具を設置した
・先生より地域の方の意見、紹介配布
・今後はこのような事はしない
・公園というより「自然の森」として生かしていく
・市の管理と 地域の自然活動(学校やエコクラブ)を連携していく
☆建設場所生息地をどうするか
・遊具の脇に残った草地を守る
・杭と自然木の丸太で柵をする
・地域の子供たちに対策案を考えてもらい作業する
・遊具の上の雑木は落下回避で伐採しなければいけない
・そのため暗い林縁を好むマヤランと森は更に減少する
☆その他の意見
・斜面に大量園芸植栽されたヤマブキの数を減らし、
・失われた100種の植物を復活させる
・古くなった雑木を伐採更新して、
・どんぐりプロジェクトを子供たちと行う
・伐採した木を活用する(シイタケ菌うち等)
★最後に全員で森を一巡り
・マヤランの生息地の確認共有
・湧き水や草地や池に棲む動植物の知識共有
(オニヤンマ・アズマヒキガエル・ケンポナシ・モグラ・フクロウ等)
・自然と子供たちの触れ合いエピソード等
ケンポナシ…川口市に2本のみ
果柄が甘い梨の味
アズマヒキガエル…多数の蛙合戦が見られるのもココだけに
池の水は森がタンクとなって湧きでる水
マヤラン…落ち葉降り積もる林縁に生える
降り積もる落ち葉はスポンジとなり雨を吸いこみ湧き水となる
湧き水は生物の多様性を生み出している
遊具設置で剥き肌となった森の土
せめて端の土手は守れないかと線引き。
たとえマヤランは生えてこなくとも
子供たちへ
湧き水をつくりだす
落ち葉ふりつもる豊かな森の土を残したい。
☆最後にあらためて驚いたこと
・西川先生の川口市全域にわたる長年の植物調査
・K先生の素早い保護者児童アンケート印刷配布
・市職員の少年のような感性
Q「(複雑なマヤランに)どのように守っていけばいいのか」
A「生息地の森を全体として守っていくかんじです」
・対策室の包容力
・管理業者の森に沿う姿勢
・消滅後すぐのベー助の言葉
「ムクロジみたいに、いい方向になるかもしれないよ」
「虫とりとか自然あそびを提案していこう」
〇感想
さまざまな人が自身の基点をもち
話し合いに向かう姿に
森の未来が重なり続いていくようでした。
帰宅後、
話し合いには居なくても
森をひとつの地域の宝として
大切に思ってくださっていたお母さんの声を読み、
初めて共感のうれしさを覚え安堵し、
さらに
遊具を作ってしまった人にも森の生き物にも
やさしい気持ちを忘れなかった子どもの声に
広大な宇宙を観た思いでした。
そうして
夜に飛び交うフクロウは
森をひとつの生命体として
空から見るのでしょうか
いちはやく森の異変に気付くとき
棲む場所の少なくなった彼らは
何を肌にかんじているのでしょうか
参考図書「かわぐちの自然」「かわぐちの自然2」
(川口市都市計画部公園緑地課)など
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