イイナパーク奥の池周りは、
市長の「子供たちの自然学習の場をつくりたい」
というコンセプトを受けて
わたしたちの夢もふくらみ、
北本市自然学習センターのミニ版をイメージしていましたが
最後の最後の砦であった小さな「自然林エリア」も
表層の地面をはぎとられ、
他所から運んできたバークチップが敷かれ
さらによそから運んできたコナラの倒木材が置かれてしまいました。
表層の地面は、
森にとって最も大切な急所のひとつです。
あの広大な敷地の0.数パーセントでしかなかったのに、、
残してくれたらと
ザンネンで仕方ありません。
希望や助言を伝えてはいましたが
どうしてこんな事になってしまったのか・・・・
これから、
どうすればいいのでしょうか、、、
①10年ごとの計画の植栽があり
数百種類の苗木を植栽する予定だと担当の方がおっしゃっていたので
「自然学習の場」と後付けで言われても
ちいさな現場の変更はもう届きにくいのかもしれません。
アドバイスをください、と
自然保護対策室の方に言っていただき
調査同行しましたが、
時すでに遅し、、、
出来たばかりの自然保護対策室ですが
これからも長く長く残って
川口市の自然調査をつづけデータを残し、
自然学習の場を望む市民の声をすくい
行政機関につなげていってくれることを望みます。
②たとえば公園の
緑被率(緑で覆われる土地の面積割合)のほかに、
保存率(時間軸をもつ自然の割合)みたいな指標を
盛り込めたらいいでしょうか。
考え方として、
自然を切り取り造成して植栽していく
植木伝統産業も川口市の一財産ですが、
一方で、地理歴史文化くらしの盛り込まれた時間軸をもつ自然を
残すことも川口市の貴重な財産かと思われます。
とりわけイイナパークは、大地と水の流れを読む天才であったろう伊奈家が
その拠点である城を築いた特異な地形です。
(谷戸やと…浸食の切れ込みの深い盆地や斜面)
谷戸に農家の暮らしが合わさり育てられてきた里山植栽と
森や水辺の動植物貴重種は、全国でも類を見ないものが残されているはずです。
③事実、
川口市植物の会 会長の西川先生の
長年の貴重なデータがあります。
水辺貴重種9種です。
・ヘラオモダカ
・ミズワラビ
・ウスゲチョウジタデ
・ヌマトラノオ
・カワヂシャ
・コジュズスゲ
・ヌマカヤツリ
・コアゼテンツキ
・ミゾコウジュ
3年前に救出したが今回も確認できませんでした。
こうした貴重種も
皆の大好きなカブトムシやオニヤンマも
こうした命のつながりのバランスのなかで
森全体として多種多様多層な地域遺伝子を残してきました。
それを一瞬にして剥ぎ取ってしまうのはザンネンで仕方ありません。
キカラスウリ(在来種)でエイズ薬の研究もされているというのですから、
マジな話しコロナ薬だって あるかもしれません。
④これからの都市公園はより一層、
・自然学習の場
・環境保護
・人間の健康福祉
・防災
など多面的機能を
時間軸をもつ自然を残すことで
その地域らしさを輝かせていって欲しいと願います。
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">大変残念です!赤山歴史自然公園(イイナパーク川口)にて、現在工事が進んでいる自然公園内の雑木林の植物調査をしました。低木が切られ、土が削られバークチップが引かれていました。春芽吹いた草類は埋められて、川口在来の貴重種は確認出来なくなりました。<a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B7%9D%E5%8F%A3%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E9%9A%8A?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#川口自然探検隊</a> <a href="https://t.co/zixSwPII8Q">pic.twitter.com/zixSwPII8Q</a></p>— 野歩き日記 (@kusakiya) <a href="https://twitter.com/kusakiya/status/1265618693075001344?ref_src=twsrc%5Etfw">May 27, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
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