アサと おーちゃん
「岡崎おうはん」という種類のニワトリが来ました。
休日の朝、どこかへ出かける息子へ
行き先を尋ねると秩父へ行くという。
秩父といえばアライファームがあるはず。
烏骨鶏など放し飼いの鶏を売っている所で、
親切なホームセンターのお兄さんが教えてくれました。
出かけた息子へ
家族ラインで
「かってきて」
と住所とともにお願いすると
まさか本当に、
買ってきてくれました。
希望は雑種でしたが、
「岡崎おうはん」という
大変なつっこい、卵をたくさん産む種類だそうです。
しぜん名前は「おーちゃん」となりました。
当日は深夜到着で
翌日は、
アサとお見合い。
一人になってしまったアサに
元気を連れてきてもらおうと思いました。
しかし、
アサは予期せぬ出来事に仰天の目玉をしています。
ただならぬ気配です。
見過ごしにはできぬとばかりに
睨み続けています、
この後、おもむろに体を正面にして、
おーちゃんに
くちばしで一撃をくらわしたアサでした。
(どうなることやら^^;)
ぴーよぴーよぴよ
と、鳴きさけんだおーちゃんは、
手の上でくつろぎます。
仕方ないので
慣れてもらうために
敷居ごしのお見合いです。
3日目
庭の手入れをしていると
肩にのってくる
おーちゃん。
時々、髪の毛を黄色い嘴にはさんで
すいーっと引っ張ります。
どうも毛づくろいをしてくれているようです^^
噂にたがわず正真正銘なつっこい岡崎おうはんのオーチャン♡
思った以上に小さいのと
1羽だけで不安だろうと、
しょっちゅう手にのせて運んでいたので
余計かもしれません。
夜は、アオダイショウがこわいので
段ボールに入れて部屋にしまいます。
4日目
庭に放すと、
ふたりで並んでいました。
アサも険しい目つきがすっかりとれて
和やかな表情になっています。
傍で同時に毛づくろいなぞしています。
お互いの存在にかなり慣れてきました。
アリやダンゴムシやダンゴムシや ハサミムシや ナメクジや蚊さえも
動くもの何でもつついて食べてみるおーちゃんが、
足元に初めてのミミズを発見。
まん丸のお目々で息を呑んでいます。
喜び勇んで追いかけて食べていると
普段はミミズに見向きもしなくなったアサが
つかつかとやって来て
オーチャンのくちばしから
ミミズを奪いとりました!
すると、
なんと、
取り返すおーちゃん。
大胆不敵のおーちゃんに
驚くアサ。
アサ静止状態。
無言で威嚇するアサ、
肩をすくめるおーちゃん、
「アンタ、タダデスムト オモットット」
アサの心の声が聞こえてきそうです。
また一撃をお見舞いされるかと思いきや
そしらぬふりで歩き出すオーチャン、
緊迫した緊張が続かないオーチャンでした^^;
5日目 たまにつつかれることはあるものの
6日目 一緒に居る時間が長くなり
7日目 今日は扉を開けているのに
ふたり仲良く小屋の中です。
8日目 一緒に木の下でくつろいでいました。
9日目 外で休んでいたベースケの上に乗り、
座って眠ってしまいました^^
22日目
3週間経ち、鶏小屋の中で眠るようになったオーチャンは、
ある晩から、アサと一緒に寄り添って寝ていました。
それまでは、
小屋の端と端に分かれて寝ていましたが、
意外にもアサの方から
オーチャンの寝ている方に行きました。
アサが体を揺すると、
オーチャンはつぶれて
ピーヨピーヨピヨピヨピヨ・・・・
と鳴きます。
つぶれてなくても
オーチャンは小さい声でずっとピヨピヨ鳴いています。
心なしか嬉しくて甘えているような声です。
朝晩冷え込むようになり
ふたりとても暖かそうです♡
つづく
※「岡崎おうはん」は岡崎牧場で開発された
肉用種の雄と産卵種の雌をかけ合わせた国産の鶏種
だそうです。
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