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2020年8月10日 (月)

とんびの染めもの屋

今日は染物屋さんです。

カーテンに呉汁(大豆の汁)染めをしました。

染め直しの為のアイ生葉染めの下準備です。
Img_6260
猛暑日の気の遠くなるような作業には、

大量アブラゼミの
脳天から浴びせられる
瞬間シフトの連続のような合唱に
浸りつくすのも悦ですが、

YOUTUBEなどで
縁のない栄華な映像に
時を忘れるのもコツで、

はたまた
大笑い系でユニークさを発揮しているのは、
OWSのおーちゃんで、
何言ってるか聞き取れない感じが
かたまりがちな筋肉の隅々までほぐしてくれます^^

しかし、
今日は、
本当に久しぶりに
久しぶりに
久しぶりに
むかしばなしをしました。
自分の声で自分に、そしてカーテンに♡

「とんびの染めもの屋」
(日本の昔話③/福音館書店)

77のレパートリーのうちの中でも
かなり短い2分半のお話で、
アイ染めの藍壺に
かつては白かったカラスがどぶんと
飛び込んで真っ黒になってしまうお話です。

カラスが待ちきれなくなって
かってに藍壺のなかに「どぶん」と飛び込んでしまうところと

とんびが
「ぴーひょろろー、ぴーひょろろー」
と鳴きながら空に輪を描いて飛ぶシーンがなんとも言えません。

昔話はただもう声にするだけで
むくむくと平面から立体に起き上がり生き返り
ワケもなく全ての登場人物に自分を重ねて
世界が愛おしくなります。
かつてこの世を生きた人々の魂が
酸いも甘きも評価も挫折もこえて
自分の心の中に甦るからかもしれません。


昔話を聞かせられながら
足踏みされたカーテンの下地染は、
Img_6265
無事、おえました。

Img_6262

大豆の搾りかすはアサにあげました。
すぐ飽いてしまいましたが、
掌に乗せてあげると
余計に食べます^^;

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