1本の蔓から作る~テイカカズラの籠(丸底タイプ)~
10/24から太陽はいよいよさそり座空間へお引越し、
12星座の宇宙地図が一気にくるっと回転したように、
今朝の冷気は手の甲にも伝わり、
草木も日に日に葉を落とし、
幼虫も蛹になろうかなるまいかの瀬戸際のなか、
春夏に伸びすぎた枝がにょきにょきと道を塞ぐので
チョキチョキ切っていましたら、
鉄柱を真っすぐ伝わり昇るテイカカズラを発見。
藤原の定家葛。
意外にも根元は指より一回り太く頑丈で、
垂直方向のものに出会った途端に
立ち上がる蔓からは、
伸びやかな対生の葉がデイスタンスを保って広げ、
空へと向かう、
1本の蔓の丁度そこの立ち上がる辺りをいただきました。
ハサミを入れて引っ張ると、
鉄柱のため気根が張れなかったのでしょう、
するするすると長い長いツルが降りてきます。
合計10メートルくらいあったかもしれません。
①その長いツルから
脇芽の枝葉をはらい、
カゴの芯材用4本(1本は60~70㎝位)を
十字に組みました。
よって、今はたて芯8本状態です。
芯材は太い根元のツルから
順に切ります。
②たて芯が偶数ですと、
編み込みできないので、
7本の縦芯にしました。
つまり一番細めの柔らかそうな縦芯をそのまま
編み材にして使います。
すぐ編み材はなくなってしまうので
残りの蔓の細くて柔らかい蔓からつぎ足し、
つぎたし、つぎたし、
どんどん、どんどん、
うえした、うえした、
と編んでいきます。
つぎ足し方は、結んだり繋いだりする必要はなく
少し重ねて編み始めるだかでOKです。
③底の直系が出来ました。
通常は
ここでたて芯をまあるく立ち上げて
カゴっぽい形にしていきますが、
今回は、これまた剪定枝のネズミモチを
切って、
丸めて(ネズミモチの枝は弾力がある)
針金やヒモなどで円にした枠へ
合体させようと、
④たて芯を巻いていきました。
たて芯の巻き方は
となりの縦芯をとび越えて
次の縦芯の下へ潜り込む、
みたいに規則的に編んでいければ
何でもOK。
すると、こんな風に
たて芯が 飛び出て余りますから、
⑤縁の始末
これも
どうにか規則的に蔓カゴの中へ
納めるように編み込み、
もう蔓自体、
なくなってきましたので
諦めて終わりとします^^;
紅い麻ひもを巻いて完成です。
ビナンカズラに
常緑ヤマボウシ、
豆柿の実で
十三夜を祝いましょう。
<おまけ>
テイカカズラの花 6月ころ
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