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2020年10月27日 (火)

1本の蔓から作る~テイカカズラの籠(丸底タイプ)~

10/24から太陽はいよいよさそり座空間へお引越し、

12星座の宇宙地図が一気にくるっと回転したように、

今朝の冷気は手の甲にも伝わり、

草木も日に日に葉を落とし、

幼虫も蛹になろうかなるまいかの瀬戸際のなか、

春夏に伸びすぎた枝がにょきにょきと道を塞ぐので

チョキチョキ切っていましたら、

Img_8401
鉄柱を真っすぐ伝わり昇るテイカカズラを発見。

藤原の定家葛。

Img_8404
意外にも根元は指より一回り太く頑丈で、

Img_8406
垂直方向のものに出会った途端に

立ち上がる蔓からは、

伸びやかな対生の葉がデイスタンスを保って広げ、

空へと向かう、


1本の蔓の丁度そこの立ち上がる辺りをいただきました。

ハサミを入れて引っ張ると、

鉄柱のため気根が張れなかったのでしょう、

するするすると長い長いツルが降りてきます。

合計10メートルくらいあったかもしれません。
Img_8196
①その長いツルから
脇芽の枝葉をはらい、
カゴの芯材用4本(1本は60~70㎝位)を
十字に組みました。
よって、今はたて芯8本状態です。

芯材は太い根元のツルから
順に切ります。

 

 

Img_8198
②たて芯が偶数ですと、
編み込みできないので、
7本の縦芯にしました。

つまり一番細めの柔らかそうな縦芯をそのまま
編み材にして使います。

すぐ編み材はなくなってしまうので
残りの蔓の細くて柔らかい蔓からつぎ足し、

つぎたし、つぎたし、
どんどん、どんどん、
うえした、うえした、
と編んでいきます。

つぎ足し方は、結んだり繋いだりする必要はなく
少し重ねて編み始めるだかでOKです。


Img_8199_20201030113701
③底の直系が出来ました。

通常は
ここでたて芯をまあるく立ち上げて
カゴっぽい形にしていきますが、

今回は、これまた剪定枝のネズミモチを
Img_8456_20201030112001
切って、

Img_8457
丸めて(ネズミモチの枝は弾力がある)

針金やヒモなどで円にした枠へ
合体させようと、


Img_8201
④たて芯を巻いていきました。

たて芯の巻き方は
となりの縦芯をとび越えて
次の縦芯の下へ潜り込む、

みたいに規則的に編んでいければ
何でもOK。

Img_8202
 すると、こんな風に
たて芯が 飛び出て余りますから、


Img_8203_20201030113701
 ⑤縁の始末

 

これも
どうにか規則的に蔓カゴの中へ
納めるように編み込み、

Img_8204
もう蔓自体、
なくなってきましたので
諦めて終わりとします^^;

Img_8209_20201030113701
⑥持ち手の始末に

紅い麻ひもを巻いて完成です。

 

ビナンカズラに
常緑ヤマボウシ、
豆柿の実で
十三夜を祝いましょう。

 

<おまけ>
Img_3786
テイカカズラの花 6月ころ


 

 

 

 

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