クサギの実染め~ニワトリの羽根と窓のれん~
思うに、
二十四節気でいえば霜降の頃がベストだったかもしれません、
用事で1週間だけ伸ばしたクサギ染めの青い実は、
赤いガクだけを残して落ちたものも多数あり、
秋の七日の駆け抜ける足の速さを感じました。
同じ地域でも陽当たりや木によって
かなりのズレがありますから、
お山の大木のクサギから
通勤途中のバス停横の小さなクサギまで
お友達になっておくのは
災害時の知人と同じくらい心強いものです。
①実のついた花穂摘み
園芸用植木ポットのトレーに約1杯分
大木なので高枝切りバサミを使用
一つの花序、
集散花序の
対生して伸びる花柄が4~6段
両腕を伸ばして元気いっぱい、
みたいな配列です^^
花序(花の集まり)のなかの一つの花穂
光沢のある藍色の実も
紅色の5裂の萼片だけを残し
鳥たちに食べられたもよう
鳥はヒヨドリかな。
②実をとる
お茶碗8分目ほどありました
109gでした。
③染めるものを準備
今回は鳥の羽根がメイン~7g
余裕があれば窓暖簾(のれん)~60g
④染液を煮出す
勘ですが、
以下の分量で煮出します。
工夫してみてくださいね。
・実 約100g
・水 500㏄
ズボラなので鍋はボール、
上記の実と水を入れて
沸騰したら弱火にして15分。
火を消して濾したところ。
そこへ鳥の羽根を投入します。
煮出した実は、
形も崩れず、
まだまだ青々としているので
スプーンでつぶして
・水 1000㏄(1ℓ)
を入れて
また沸騰したら弱火にして15分くつくつして
火を消して濾して
2番煎じ。
その染液を
1番煎じと合わせて、
羽根の上に、おまけの布も強引にかぶせて
染めます^^;
濾した実は、まだ青く
中から黒い種、オシロイバナのタネそっくりの
タネが顔を出しています。
これは、また煎じられるかもしれませんが、
おしまいにします。
しかし綺麗なので捨てられず、
そのまま飾ってあります。
⑤布を入れたら、
さあ本番、
火にかけて煮染めします。
また
「沸騰したら弱火にして15分」
いろんな染め方はありますが
私流独学の基本ダイメソッド、
今回は媒染剤もなしです。
ある本には、
果実をわらの灰汁で煮出した液で布を染めると
あさぎ色になる、
とありました。
もしかしたらより鮮やか
より色もちが良くなるかもしれませんね。
「そのまま一晩ねかせる」
⑥洗う
翌朝、いい色に染まっていれば、
洗って干します。
なっていなければ
また煮染めします。
⑦干す
厚紙や板に並べて干しました。
以前、羽根軸を洗濯ばさみで挟んで干したら、
乾いたとき、軸がつぶれてしまいました。
⑧毛並みをそろえる
ホシて1時間もすれば
下の段のように反って渇いてくるので
そうしたら、
一本一本 指でなでてあげて
毛並みをそろえて
上の段のようにふわふわにします。
100枚ほどありました。
⑨保管
羽根の大きさで
大・中・小と分けて、
袋にいれます。
おめでと~おめでと~~
これは無患子のタネに穴をあけて差し込み、
お正月の羽子板の追羽根になります。
<おまけ>
羽根の上に
落し蓋のように乗せて
染めた布も
無事、染まりました。
窓の光を
ほんのりやわらげるための
窓のれん。
右は、同じく色褪せて
1ヶ月前に染め直した
コブナグサの窓暖簾、
本当は
もっと目が覚めるような黄色に染まっていますが、
写真には色が出ません、、
これはコブナグサ染め
羽根の持ち主
アサちゃん
奥に抜け毛が見えます。
秋10月は抜け毛の季節で、
それを拾い集めて染めました♡
ありがと~ありがと~~
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