おじいさんとケヤキの枝
止まっていた引越し片付け作業も
少しずつ少しずつ進めています。
ここ最近は
古家の裏でひっそりと枝葉を伸ばすケヤキに
梯子をかけて剪定しました。
そこから
木のトンカチとか
ものづくりに使う枝などを選んでいると、
おじいさんがやって来て、
「これもええなー」と手伝ってくれます。
それから要らない枝を美しく
畳の端っこのヒモでまとめあげ、
ひょいひょいと抱えて持っていくようすは、
足腰まがって
もう卒寿になるというのに、
わたしなんかよりずっと身軽で軽やかで自然です。
その後ろ姿は、
枝おろしされたケヤキの枝と重なって
ゆらゆら揺れていて、
仙人のようです、
あるいは
切られても尚
人の体や心をあたためる暖炉の薪の古木のようで
在るだけで光ってるふうな特別な存在感があります。
これで
衰えて起こる日常のゴタゴタ事件もすべて帳消しです、
というか、それさえもチャームポイントに思えてきます^^;
で、
そのまとめた枝があんまりきれいだったんで
全部持って帰ってしまいました。
何に使おうか迷っていましたが、
ヒヨドリや
元気すぎるオーチャン(庭鳥)に
ついばまれたキャベツやブロッコリーや
ロマネスコの周りに
枝をさして柵にしました。
そのオーチャンは
今日も卵を一個産んでくれて
縁側でくつろいでいます^^;;
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