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2021年4月29日 (木)

独り活きるウド

ウド(独活)
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2週間前はよちよち歩きの赤ちゃん程の背丈でしたのに、

今日は小学生中高学年くらいに伸びていました。

冬に地上部は枯れますが、

今年は年々育つ株も威風堂々と見え、

下から立ち上がる茎の本数も増えました。

仲良し家族のように固まっていますが

1本の草姿はまっすぐ堂々と末広がりで

たとえ独りになっても活き活きと生きていけそうな安定感です。

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新芽や若葉の天ぷらは

(展開した葉は刻んでかき揚げにしてもよく、

太い茎の皮をむいた部分も美味しい)

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香りや歯ごたえが唯一無二すぎて

「こんなにウマいものはない」

と口に入れた瞬間に家人が唸っていましたが、





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若葉を干して番茶ブレンドにして飲めば

パリパリと気持ちよく乾燥して

さりげなく美味しく、



立ち上がった2本のうちの1本を残して
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もう1本の茎をいただき、

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皮をむいて生食すれば

筍のようなエグミも 

イタドリ系の酸っぱさも

セロリほどの筋もなく

でいてシャキシャキとした歯ごたえで、



 

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夏ころに咲く散形花序の白い花も涼しく

この頃の茎葉を干してお風呂にいれると

鎮痛、補温、つまり肩こり腰痛冷え性に良しとされ、

素晴らしきウド。

 



では

ウドを「ウドの大木」といってしまった人間のほうが

ウドの大木なんではないか、

と思いますが、
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ちょうど青々としたウドの足元に

昨年のウドが枯れ倒れていました。

大人の背丈ほどあり、

見れば茎の中味は見事に全身が中空のウロで、

スポンジ状のワタもなく空っぽで、

ウドの語源とされる「ウドロ、ウトロ(宇登呂)」でした、

昔はウツロ(空ろ)をウドロって言ってたんでしょうか。

大木として使おうとしたら

「なあんだ、中身がウドロじゃないか!」

って言ったかどうかは知りませんが、

確かに木として使いたいなら役に立たなかったことでしょう。

でもウドは木ではなく草(多年草)なので

ウドとしては

「そんなこと言われたってワタシ草だしっ」

って思ってるかも^^

(他の語源説もある)

 

しかし実はウドちゃん、

見た目とは裏腹にアクやエグ味はなく

なのに個性的は風味をもち、



天ぷらにも
生食サラダでも
お茶にも
お風呂にも
薬用でも
しかも漢字が独り活きるって!



山菜ウドパワーは果てしなく広がるのでした。

 

※ウド…セリ目ウコギ科タラノキ属
生息地 日本各地の山野に自生
生薬名 根茎を干して 和独活(わどっかつ)
効能 煎じて飲んで、
   頭痛、神経痛、とにかく鎮痛、
   風邪、めまい、
  
発汗や血液循環を促してくれるのですね

半日陰のお庭の隅っこに居て
しょぼんだときに励ましてくれそうです。

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