トウネズミモチ丸薬
冬になると
縁側に陽が差さなくなるので
常緑樹を剪定します。
剪定の適期はありますが、
剪定ばさみで切れるくらいの太さなら
どの木もほぼ
いつでも散髪OK。
なかでもトウネズミモチは
その実を鳥が食べて
あちこちから芽が出て大きく育つので
放っておくと大変なこっちゃになるため、
いつも実がなる前に剪定するのが肝心です。
これは11月初めかな。
目隠しにもなるので
程々の透かし切り。
でもこの
トウネズミモチの実で丸薬が出来ると
教えていただいて、
あ~~忘れてた~切っちゃった~
と思っていたら、
「あったよ!」
と公園のトウネズの実をもらってきてくれました。
ところが
ガガ~~~ン
11/21に採取してしまい、
まだ実は苦く、
あと1ヶ月ほどなんでしょうか、
完熟して甘くなったものを使うんだそうで、
あちゃ~早すぎたー
花瓶に活けておいても追熟しないとのこと。
どっちにしろ難しそうで
今年は作るつもりは全然なかったのすが、
12/4 ふっと手が空いて魔が差し
夜の電灯のもと、
眺める
あ~なんて美味しそうな深青色、
2週間たっても活き活きしてる、
さすが女貞子(じょていし)
強心、強壮、強精、胃腸、五臓、あらゆる病気、
そんな記載の木で、
確かに、どんどん芽が出てきそうで
畑に置いておくわけにもいかず、
生態系被害防止外来種の指定に違わぬ生命力。
それに実を齧ると
この苦味、
ナンテンの葉にそっくり!
とくれば
胃腸に良いこと間違いなし、
の確信も走り、
ならばいっそのこと、
熟していようがいまいが
その生命力に敬意を払い、
作ってしまえ~丸薬ッ
検索すると
その作り方は2~3出てきて
それを参考に以下挑戦♪
ありがと~ありがと~~
実をはずす
ほんの二枝ほどなので
あっという間。
土鍋にお水と入れて
約1時間~1時間半
ストーブのある生活っていいですね~
こういう時間のかかるコトコトが
ラクに出来て♪
冷めてミキサーにかける
少量なので全く苦にならない
ドロドロになったら、
水を足して
また火にかける
水分をとばして火をとめる
黒砂糖が合いそうだと思い、
最後のひと匙に
黒砂糖を混ぜてみた、
溶かして舐めたら
クラクラするほど
美味しい。
もう、ぜ~んぶこの味にして
水飴みたいに食べたくなったけど、
もう二度とやらないかもしれないから
ちゃんとした作り方もやってみようと
思い直し、
まずは、
皮や種のゴロゴロを濾すバージョン
茶漉しで濾してみたら、
茶漉しが壊れそうな予感、、
今度はちゃんと裏ごし器で濾そう。
日に干す。
左は濾したもの。
右上は濾してないもの(黒砂糖入り)
右下は濾したもの(黒砂糖入り)
翌日
翌々日。
約二日干す。
待ちきれなくなり、
丸めてみる。
うす~く伸ばしたところは
カチカチに見えたけれど、
スプーンでこさぎながら
いい感じで丸まり、
他のも全部丸くする。
他のサイトに載っていた通り、
シナモンをかける。
実はこれがやりたかった、
生八つ橋とか、
とにかくとにかくシナモンが好きなので
出来たものも
どんなに種や皮がモフモフと
口に残ろうが、
美味しい、、
そして、
この時点になると
黒砂糖が入っていても
いなくても変わらないくらい
高級チョコな味がする。
やっぱちゃんと濾したのは
柔らかくてマイルドな舌触り。
濾さずにザラつく方は、
黒砂糖入ってるせいか、
噛みしめて美味しいし、
だったら
完熟の実で
丸薬作ったら
いったいどれだけ美味しいんでしょう。
いえいっそ、
クロガネモチとか
青梅や
シュロの実でも
つくりたくなってしまった
丸薬紀行でした。。。
<おまけ>トウネズと ネズミモチ
トウネズミモチの花
一面の花。
その分、実もたわわ。
トウネズミモチの実(中国原産)
実の形は丸い。
葉は光に透かすと葉脈支脈も浮き出る。
脈が見えづらいのもある。
そしてこちらは、
在来種の
ネズミモチの花
トウネズミモチより花房が小さい。
その分、実も少ない。
ネズミモチの実
実の形がネズミの糞に似ている。
名前の由来。
葉は厚めで光に透かしても支脈は出ない。
薬草として
トウネズミモチと同様に使えると書いてある。
ネズミモチがある所は、
その土地の木で作れたら最高ですね^^
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