ふごづくり~腰蓑スカート編
ずいぶん前、
おじいちゃんが遊びに来てくれた時、
畚(ふご)づくりを教えてくれました。
畚とは、竹・ワラなどを編んでつくった容器です。
孫が教わって、最後の締めの底を作っています。
しかし
10年以上前になるんでしょうか、
肝心の畚の本体の編み方の記憶も
記録もありませんでした。
そこで
帰省した折、
不意に出来た空き時間に
「ふごって、
最初、どうやって編み始めるんだったっけ?」
と聞いてみると
健康プールへ行く前の
ほんの30分の間に
倉庫から稲わらを出してきて
畚づくりの道具も見せてくれるおじいちゃん。
「これを組み立てるだよ、
こっちは〇で
こっちは□の穴になってるだよ、
はっはっはっ」
「こんな?」
「そうだ、そうだ、」
「コマもあっただろ、
2本出せよ、」
「はーい、うわ~いい照りだね」
いっぱいあるから
2本くらいくれるかと思ったが
くれなかった^^;
大きい畚には
たくさんのコマが必要なんですね、、
2mほどのタコ糸がちょうどあった。
「それを2本のコマに結ぶだよ。
紐の真ん中にペンで印つけとかんといかんぞ」
「こーやって結んで
くいくい回せば、紐がするする伸びるだ」
「ワラもってくるね」
「ハカマはこうして とれるだよ」
私がもたもたやってたら
おじいちゃんの手のひらは
まるで熊手のよう。
はやいッ
シャッシャッシャッ
私の10倍もの速さ、
しかも うんと綺麗。
ひっくり返して先っぽも
シャッシャッシャッ、
水をシャワーでジャーとかけましたが、
「昔は口でパーッと霧吹きしただよ」
今はコロナだしね~
そして、
木づちで叩いてワラを柔らかくします。
「叩くのは 編み込むところだけでいいだよ」
そっか~
全部たたいちゃった、、
カンカンカンカンカン
作業スペースセット、
大体、こんな感じかな、
椅子とか座布団とか置いてみる。
「うん」
合格なもよう^^
「この刻みのある所に
コマの紐をかけるだ」
と教えてくれている図。
大きな畚を作るには
この刻みがポイントなんですね。
でも今回は
鬼のスカートというか、
浦島太郎が着ているような
腰蓑(こしみの)
をつくりたかったので
本番では、
このコマは一セットしか使いませんでした。
が、
「こんなふうに 二つは掛けないと
編みづらいだよ」
とおじいちゃんに言われ、
さあ、いよいよ
<カンタンふごづくりスタート>
まずは稲わら一束(これは6本位)用意
上に置く(左が先端)
右側コマの紐を掛ける
手前のコマを奥へ
奥のコマを手前へ
それだけ。
左側コマの紐も掛ける
上と同じ
ワラの先端をふたつに分ける
そう、
ここを知りたかった!
別の一束を また上に乗せる
始めと同じく
右側コマを掛ける
左側コマはまだ掛けない
先ほど二つに分けた稲わらの
手前のワラを奥へ折り曲げる
二つに分けた奥側のワラを
右へ折り曲げ
それを抑えるように
左側コマを掛ける
これを繰り返すと編める。
もう一回。
稲わらを一束乗せて
手前ワラを奥へ折り曲げ、
二つに分かれていた奥のワラを
右へ折りかぶせる。
左側コマを掛ける
これを
ずーっと繰返し続けていくと、
こうなる。
そうそう
最後のワラの始末は、
綯う。
綯って本体に入れてコマを同様に掛けるだけ。
簡易ながらも
ザックリ腰蓑(こしみの)スカート
出来上がり
おめでと~おめでと~~
コメント