愛の国
5月1日母が天国へ旅立ちました。
すぐお庭に出たくなって
扉をガラガラとあけて外に出ると
キアゲハが足元から空へ飛び立ちました。
キアゲハは
母の寝ていた部屋のすぐ外の
足元のセリに止まっていて
私に驚いたか待っていたか、
高く空へ羽ばたいていきました。
その時の空です。
雲の多い日でしたが、
一瞬パーッと日が差しました。
母が平成8年睦月から令和元年6月まで
写経していた般若心経
甥っ子に数えてもらうと70枚ありました。
母の遺言で棺の中に納めましたが、
近しい方の手にも渡り、
私も一枚いただきました。
お母さん、いただきます、ありがとう。
埼玉に帰り、
倉庫から額縁を見つけてきて
納めました。
「この世は空、
目覚めよ、
幸あれ」
般若心経を三行でいうなら
こんな感じだったかな。
母が亡くなる前、
一枚欲しいとおねだりすると
うううん、、、
と引いてくれなかったので
そんなに大切なものなのかと
後から調べたら
かの有名な西遊記の三蔵法師が
孫悟空を従えてインドまで行って授かった
あの有難いお経、
それだったと知って、
夏目雅子のやさしげで尊くて困ったような顔が浮かび、
ガンダーラガンダ~~ラ♪
厳かに切なく驚きました。
そういえば私も
母の病が治るようにと
心のなかで迷走瞑想した日々でしたが、
言ってみれば、
有難いお経を授かりにインドまで行った三蔵法師の旅と
同じにしてはいけないけれど
同じじゃないかと思うのでした、
私が出会ったのは
大仏様ではなくて光の国の私でしたが、
「いつもあなたを愛しています
いつも一緒にいます」
と自分に告白されて以来、
「いつも心は満たされている」
チャンネルを見つけられるようになったし、
なので地球的な輪廻転生からも解放されたし、
「すべては空」
と昔に聞いたときの虚無感は消え失せて、
空は夢と同義語にもなり、
空は空っぽゆえに満たされて、
般若心経の大元のふるさと、
愛の国の扉を
母のおかげで発見したのでした。
お母さん、ありがとう、
いつも一緒にいる気がします。
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