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2024年12月15日 (日)

お爺さん ありがとう

2024.11.25 義父が天国へ旅立ちました。
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2024年夏 お盆のころのおじいさん、
93歳でした。
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来年は、おじいさんをお迎えです。

桐の棺のなかに眠っていたお顔は安らかで
葬儀屋さんや納棺師さん
消防士さんや警察の方に
どれだけ頭をさげてもさげても足りないほど。

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暖かな日が続き、
お爺さんも元気で
ベースケさんがいつものように
食事や洗濯や掃除など
甲斐甲斐しく気を配っています。
この二日後に亡くなりました。

モノを隠すクセがあって
見つからないと
ベースケさんや泥棒のせいにして、
近所や銀行や郵便局、
いろんなところを巻き込み、
しょっちゅう犯人扱いするので
よくケンカもしていましたが、
これでは身がもたないと悟ったベースケさん、
ある日以降、
話を合わせ、
漫才になって、
ある時期から、
お爺さんのなかで亡くなった人たちが生き返り、
世間話によく登場していました。
はたで聞くと可笑しくて
笑ったり感心したりジーンときたり・・・

お爺さんちへ行くと、
あの世とこの世を行き来しているようでした。

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ちいさな家族葬でしたから
葬儀屋さんが用意してくれた挨拶分は読まず、
それでも
喪主のベースケさんが
寝耳に水で、
義父の半生を語り始めたときには、
涙が手のひらから溢れ出すようで、
短かったはずなのに、
長い長い物語をきいたようでした。

何も父親らしいことは
してくれなかったけれど、
大ケヤキと自然と里山の暮らしを残してくれたと
それを守りたいと結んでいました。

そうです、
お爺さんは
自分の子供にはダメ親父でしたが、
孫や嫁(ワタシ)には優しくて、
大元安行の核である自然を
守れる唯一の人格(霊性)
だったように思います。
バリバリに仕事できる篤農家だったら
雑草が生えていない植木畑だし、
頭のいい計算強い人なら開発志向だし、
やっぱり
あの土地を一見、
荒れ果てた状態で
アカガエルやシュレーゲルアオガエル、
オニヤンマやサラサヤンマ、
オオタカやフクロウやタヌキの母子など
生態系を含めて希少種を絶やさず、
より自然な状態で維持できたのは、
お爺さんだけだったと思うのです。
心底奇跡だと思うのです。

ありがとう~ありがとう~
   お爺さんありがとう~

<おまけ>
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~詰まっていた原因が判明した
        在りし日のトイレ~
   
     なつかしい(笑)

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怖くて入れなかったトイレ
  の床にサンダーをかけたら
     ピカピカに!!!

毎日、
窓やキッチンや、冷蔵庫や押し入れetc.
を磨く日々。


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2003年10月25日 五葉松の段づくり

女性的な柔らかい形をつくるお爺さん。

チャボヒバ等の「くじき技法」という
 伝統的な植木の造形技術を持つ
    植木職人だった。

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