初めての鹿皮なめし
ある日の去年の12月師走
鹿さんの皮を
リクエストに応えて
罠猟にいそしむ息子が
クーラーボックスにいれて
持って帰って来てくれました。
開けてみると頑丈に密封され、
凍っていた。
タヌキかと思うほど
小さくて安心しましたが、
お湯で解凍したら
熊さんみたいに大きかった^^!
ひっくり返すとこんな感じ。
まだお肉がついていて、
少々匂うし、
どうしよう、
本革の鞣しなんて出来るかな???
※参考「鹿皮を鞣す」
上を参考にするも、
工程も期間も
大幅に前後引き延ばしとなる。
ナタではうまく肉がそげなかったので
地べたに広げて
小ぶりの包丁でそいでいくと、
お肉屋さんの気分♪
コッコッコッコッコ・・・
🐓ぴーちゃん おーちゃんが
あんまり喜ぶので
仕事がはかどる。
しかし
4日ほどで限界を感じ
きれいに肉を落とすことは諦め、
水シャワーをかけて、
ミョウバンなめし液をつくる、
この分量で合っているかは不明。
・水=浸かる程度
・塩=皮の3%=120gくらい
・生ミョウバン=皮の20%=800gくらい
鹿皮1枚は、3~4㎏らしい。
染色で使っている大鍋で
煮溶かし、
空気が入ると腐るというので
ビニール袋にいれて
きゅっと しばる。
上下を入れ替え
撹拌しながら1週間置く。
と書いてあったけど
何もせずよしよしして
なんとなく2週間以上
漬けておく。
2週間後とりだす。
「60℃位のお湯につけて
柔らかかったら
ミョウバンがしっかり入って成功している」
と書いてあったような気がする、
柔らかかったので成功した気になる^^
「それから1日涼しい木陰に干す、
乾燥させすぎない」
と書いてあったが、
5日くらい干しっぱなしにする。
夏は冷蔵庫でもいいらしいが、
冬なので大丈夫だろうと思う。
5日後、
パリッと生乾き、
魚の干物になってしまう。
「ヤスリがけ」
次はヤスリがけらしい、
けれど、
こんなにお肉がついたままじゃ、
もう無理だと思う。
が、
サンダーをかけてみると、
ゴゴゴゴ・・・
おおお~~~
脂肪分が
ぷるるん
ぷるるん
気持ちよく剥がれてくれた、、、
脚の端っこの
お肉が真っ黒く固まってしまったところも
かなりスベスベに♪
もう充分、
さあ最後の工程
脂をすりこもう、
と思ったけれど、
端っこが乾きすぎて
カチカチシワシワになったので
また湯に浸けて
やり直す。
今度はセオリー通りに
「一日涼しい所へかけたら
乾燥する前に板に釘打ち」
して、
ちゃんと端っこも伸ばして乾かす。
おお~~~伸びた、
魚の干物から毛皮の絨毯になった!!!
「半日ほど板に釘打ちして
日陰で乾かし、
乾ききる前に
肉面に脂をぬり
1日乾かす」
とあったが、
釘打ちして
またもや
10日ほど経ってしまった。
というのも、
この間に
お爺さんが亡くなったので
お葬式とか
いろんな事をしていた。。。
それでも、
冬だからか、
全然毛皮は痛まずヘッチャラそうで、
ヤスリにも耐えてくれ、
雪のような脂がふわふわと舞い、
アイススケートのように表面が輝き
無事に
「加脂とモミ作業」
まで辿り着きました。
なたね油で済ませてしまって良いものか、
それに、
モミ作業ではなく擦り込んだだけですが、
はじめてで
きっと
さいごの
鹿皮なめし終了。
<大体のざっくり工程>
●12/2 鹿皮の解凍
肉をそぐ
●12/6 みょうばん鞣し液に浸けこむ
(1週間でいい)
●12/21 水切り確認
木陰に干す(1日干しでいい)
●12/25 板に釘打ち(半日干しでいい)
●1/11 ヤスリがけ
脂ぬりこみ1日乾かす
完成
さくさく進めば
解凍してから2週間位で完成するところ、
1ヶ月以上ゆっくり鞣していたことになる^^
それもいいね♪
ありがと~ありがと~
鹿さん、ありがとう~~~(感謝)
守り神のよう
敷いてみた
裏側はバリバリ油色だが
もう満足^^
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